「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        島田市の瓦礫受け入れはファインプレイ

2012-03-17 07:01:06 | Weblog
静岡県島田市が東京都についで地方自治体では二番目に被災地の瓦礫の受け入れを決定し、早ければ来週にも岩手県大槌町と山田町から出た瓦礫を年間五千トン程度処理する。この決定に先立ち島田市では、2月から山田町から瓦礫の一部を取り寄せ試験的に焼却して放射能値をチェックするなど安全を確認、その上で市議会の承認を得ている。被災地の瓦礫処理は遅々として進まない中、島田市のこの手際よい決定に拍手を送りたい。これが呼び水となって瓦礫処理が一日も早く解決することを望んでいる。

なぜ全国数ある自治体の中で、島田市がいち早く瓦礫受け入れを決めたのか?島田市といえば、戦前の中等野球(高校野球)を知っているオールドファンにとっては懐かしい。県立島田商業学校が昭和14年夏と15年春連続してベスト4に入り、15年夏の甲子園では準優勝している。戦後すぐの頃、プロ野球で活躍した一言投手や長持外野手もこの島商の出身だ。こんなことは知っていても、島田市へ訪れたこともないし、知識もない。

そこで、疑問に答えるためネットで調べてみたら、市長の桜井勝郎氏は島田商業の卒業生で、市長に当選するまでまでの家業は産業廃棄物処理業者とあった。そして今でも親族がこれをやっているそうだ。言ってみれば,ゴミ処理についてはプロで、そのノウハウを持っている方なのだ。この経歴をめぐってネット上では、例によって口汚い批判もでているが、野田総理の言葉を借りれば、大局を見る目がない。島田市の憲章には”秩序を守り助け合い住みよい街をつくろう"とある。僕は桜井市長の決定は”ファインプレイ”とみて拍手を送りたい。