「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      ”小沢一郎”に引っ張りまわされた3年間の政治空白

2012-03-08 07:11:21 | Weblog
小沢一郎氏の政治資金問題が表面化したのは2009年3月、公設秘書と贈賄側の建設会社の社長が検察側に逮捕されてからだ。すでに3年の年月が経過したが、まだ白黒結果が出ていない。その間、日本の政治はどうなっているのか。少し大げさに言えば”小沢一郎”に引っ張りまわされて空転している。

その”小沢一郎”をめぐって、またまた民主党が揺れている。先ほど開かれた民主党常任幹事会は、消費税率引き上げを巡って対立している野田総理と小沢一郎元代表との問題を解消させるため、二人の話し合いの場を持たせるべきだと喧々諤々やったそうだが、結局輿石幹事長の”もう暫らく時間を呉れ”の一言で結論がでなかったそうだ。いつもの如くいつもで、一体この党はどうなっているのであろうか。

検察審査会の裁判の行方が小沢氏に有利に傾いてきたという見方がある。これを受けてか最近の小沢氏の発言は強気で、”民主党は政権交代時の初心に帰るべきだ。それが出来なければ安定した政権を作るべきだ”と暗に政権の枠組み替えさえ匂わしている。これに力を得てか、新聞報道によれば、小沢一郎グループは消費増税阻止にむかって結束し、場合によっては、グループ所属議員の政務三役からの引揚も検討しているとのことだ。

野田総理は東日本震災からの復旧復興を政策の第一に掲げていたが、早くも復興庁の計画に対して被災地からの不満が出ている。政権与党が党内で内輪もめしている時期ではないと思うのだが。またトラブルの震源元は”小沢一郎”である。はっきり言って、もう国民は”小沢一郎”にうんざりしている。トラブル.メーカーにしか見えない。彼がかりに”白”であっても、これ以上彼に引っ張りまわされるのは、もう閉口である。