「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

               なぜ起こる警察官の不祥事

2012-03-09 06:59:09 | Weblog
長崎県西海市で起きたストーカー殺人事件を重視した片桐警察庁長官が先日、全国のストーか事件担当者150人を呼び”市民は藁にもすがりたい気持ちで警察に来る。その気持ちを配慮しなければならない”と異例な訓示をした。ところが、皮肉なことに、これを伝える同じ新聞の紙面に二つも警察官の不祥事が載っていた。

一つは大阪府福島署の男性警部が事件の証拠品の煙草の吸殻を紛失してしまったため、事件とは全く関係のない別の吸殻を路上から拾い、証拠隠滅を図ったという。もう一つは東京警視庁湾岸書の男性巡査部長警察に届出があった遺失現金を2年間36回にわたり合計169万円もネコババしてポッケに入れていたというのだ。まったく考えられない事件だ。

昔は警察官の不祥事はあったのであろうか。あったにしても一日に2件も新聞に載るようなことはなかった。戦前僕らが子供だった頃、お巡りさんといえば”こわい”存在だった。いたずらすると、母親から”お巡りさんを呼んでくるよ”と脅かされた。しかし、一方では悪い人を捕まえてくれる正義の味方であった。

ところが今はどうだ。ネットで「警察官不祥事2011」を見たら、あるはあるはーである。▼女性のスカートの盗撮(神奈川)▼高齢女性からの財布の抜き取り(東京)▼スーパーでの万引き(千葉)▼路上でのひったくり(熊本)▼強姦未遂(北海道)まるで犯罪のデパートみたいだ。

どうも警察官ばかりではない。社会全体のタガが最近緩んできたように思えてならない。国家公安委員会のトップに外国の反日デモに参加して日の丸に拳を突き上げるような人物を選ぶ民主党政権の責任でもある。