「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

再度インドネシアの慰安婦問題は解決済みです ガセネタ流すな朝日新聞

2014-02-05 07:24:00 | Weblog
先日小ブログで”インドネシアに慰安婦問題は存在しない”旨書き、その証拠として1996年(平成8年)11月のインドネシア社会省の見解「Penjelasan Menteri Sosial Issu Wanita Penghibur di Indonesia)があることを書いたが、その文書(コピー)が書庫に保存されていたので屋根裏から引っ張り出して再読してみた。インドネシアの国章ガルーダの入った用紙で、Inten Soeweno大臣の署名がある。

用紙は(1)序章(2)経緯(3)国民への呼びかけ(4)結論の4章からなっており、インドネシアが日本政府から”申し出”のあった「アジアの女性基金からの3億8千万円を受け取るに当たっての自国の立場を明らかにしたものである。要約すると、補償金はインドネシアから要求したしたものではない。個々の慰安婦は特定できない。従って戦時中苦労した老齢者一般の社会施設建設に使用したいーというものである。

インドネシアでの慰安婦問題は1993年頃から、日本の弁護士らがインドネシアに来て、戦争中の兵補団体を動かして補償金の要求運動をはじめ、これに呼応して慰安婦問題を持ち出した。翌94年には名古屋大学大学院教授のIKがコーディネ―たー役となって中京テレビで「Ianfu 慰安婦の場合」を現地に行き製作、日テレ系で放送した。こういった動きが現地の新聞テレビで紹介されたため、それまで全く問題になっていた慰安婦問題がインドネシアでも、変な形で火がついた。

インドネシアの慰安婦問題は、この96年の社会省見解で終息したが、昨年秋、朝日新聞が1990年代に日本のジャカルタ大使館が、慰安婦問題の東南アジアでの拡散を防止するため、インドネシア作家の本の出版についてスハルト政権(当時)に圧力をかけた、という記事を作文したため再燃してきた。朝日の記事は南スラウエシで日本兵が連合軍民間人抑留所からオランダ人少女を連行して強姦した、と書いているが、、もしそんなことが実際にあったならば、戦後のマカッサル裁判で重刑に処せられている。が、そんな記録はない。ほんの一例にすぎないが。。

スマトラの第25軍司令部の防空壕で労務者3千人が虐殺されたという虚報を流した時もそうだが、もしそんなことがあれば、戦後のメダン裁判で関係者が逮捕され死刑に処せられている。解決済みのインドネシアの慰安婦問題を再燃させる朝日新聞は意図は何なのか。「国賊新聞」といわれても仕方がない。