「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

バリ島のスキューバダイビングの落とし穴

2014-02-17 07:26:46 | Weblog
バリ島東部のレンボンガン島沖合でスキューバダイビングをしていた日本人女性7人が行方不明になっている。現地からの報道ではうち2人は現地在住のスキューバ歴1000時間ものベテラン・インストラクターだという。捜索中で原因はまだ判っていないが、当時ものすごい雷雨で視界が悪く、しかも現場の海域は流れが速く漂流の危険があるスポットだという。

昭和41年(1966年)初めてバリ島を訪れて以来、この島の魅力にひかれ10回近くも観光に出かけているが、平成20年を最後にこの島に行っていない。その理由の一つは、かっては”神々の島”といわれ、バリ.ヒンズーの信仰に生きる人々に憧れ、また緑の多い島、とくに棚田に生きる農民の生活には、日本では失われたものがあり感動したものだ。ところが、この20年ほどでバリは急変してしまった。観光客の集まる海岸は緑が失われ、国籍不明の町とか化し治安も悪くなった。

かってはバリ島のすぐ沖合でもマリンスポーツは十分楽しめたはずだが、最近はこれに満足せず観光客は海のきれいなレンボンガンから、さらには遠くの島々に出かけるようになった。しかし、たいていの観光客は限られた日程できているので、スキューバダイビングなども旅行日程に合わせて組まれていたのではないだろうかー。南方のスコールは日本では想像もつかないほど激しい。僕も何回かこれを体験している。

ベテランのインストラクターだったら海の怖さや、スコールの激しさは十分知っているはずだ。しかし、観光客の日程も知っていて無理してしまったのではなかろうか。インドネシア人の旅行関係者は最後まで責任をもって7人の方を探すといっているが、海外での日本人の安全に責任を持つ在外公館も責任をもってこのような事件事故が再発しないよう現地在住の日本人旅行関係者を指導してもらいたい。