「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

高齢者には事前の投票予備日を

2014-02-10 07:54:49 | Weblog
70年来の幼馴染からメールが入り、雪道を往復40分かかって都知事選の投票に行ってきたという。幼馴染は昨年渋谷の歩道橋の上で転倒、腰を強打、最近まで病院通いをしていた。たいした元気である。これに引換え、僕は結局生まれて初めて投票を棄権した。雪の降る合間を見て行こうと思っていたが、周囲の家人が許さない。2か月前手術して、まだサポーターをつけ杖の世話になっている僕を見れば許さないのは当然かもしれない。

都知事選の最終投票率は46.15%と前回平成24年に比べて16.45%も低かったという。元総理、閣僚、弁護士会長、自衛隊幕僚長と多彩な候補が立候補し話題には事欠かなかったが、何分、東京では45年ぶりの大雪である。雪道が投票を阻んだのは間違いない。僕もその一人である。

期日前投票制度があって、投票所が老人クラブにあると、クラブで習い事をしている女性は事前に投票するらしい。ところが老人クラブにあまり行かない男性にはその機会がない。また「不在者投票」という名前が邪魔をして、気真面目な人の中には”不在”でもないのに事前投票はいけないと誤解している人もいるらしい。

高齢者になると、体調が一日一日変わる。また今回のように天候が急変することがある。どうだろうか。高齢者には投票日とは別に事前に高齢者用の投票日を設け、どちらでも投票を許可したら。また老人施設に入所している高齢者に対しては、特別な出張投票制度を考えてはどうなのだろうか。これからの超高齢者時代を考えて検討に値するのではないだろうか。

NHKの緩んでいたボルトやナット

2014-02-10 06:50:54 | Weblog
今回の大雪から僕は前回東京に大雪警戒が出た2001年(平成13年)1月22日の事を想い出した。僕はこの日大雪の中、NHK.ETV番組「戦争を裁く」(3回シリーズ)の放映中止を求めて、NS大学教授らと一緒にNHKへ抗議に出かけた。この番組は前年12月、東京の九段会館(元軍人会館)で開催された模擬法廷「女性国際戦犯裁判」をテーマにしたもので「裁判」では”日本軍性奴隷”について天皇を含む加害者に対し有罪判決を下していた。

僕はこの模擬裁判の傍聴を希望したが断られた。そこで開催初日の12月8日、9日と最終日の12日の3日間、知人のチベット問題の権威、NS教授らと共に会場の九段会館前での街頭集会に参加した。この模擬裁判はYMという朝日新聞のOGらが主催したもので、NHKの子会社の現役女性プロジューサーも運営委員の一人として参加していた。NHKは、この模擬裁判を一般ニュースで報道し、朝日新聞は大きく報道した。

NHKは僕らの抗議を暴力右翼の行動と見たのであろう。1階のロビーは厳重な警備体制で、苦言聴き係の「ふれあいセンター」の職員までが、まるで組合運動の団交のようにピケまで張った。僕らは責任者に会い「戦争を裁く」番組の放映中止を求めたが応じなかった。結局番組は放映直前の1月30日、一部手直しされてオンエアされたが、それでも公営放送の内容ではなかった。

僅か13年前、こんな番組がETV(教育)の名の下に大手を振って放送されていた。その後も2009年放送された「Japanデビュ」の中の日本の統治下の台湾を扱った偏向番組「アジアの一等国」も公営放送の番組ではない。NHKは確かにボルトやナットは緩んでいる。籾井会長、雑音に耳を貸さず頑張って欲しい。