「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

介護(1)の老人に認定されて

2014-02-07 06:18:28 | Weblog
昨日、老妻に付き添われて膀胱ガンの治療(抗ガン剤患部注入)のため近くの国立病院へ行った。昨年9月、4回目の摘出を受けた後2週間ごとに治療を受けている。その間12月には左膝の人工関節置換手術で1か月入院するなど、まさに”満身創痍”といったところだが、元気に毎日こうしてブログだけは更新し続けている。(先日94歳で逝去した「あんぱんまん」のやなせ.たかしさんは生前9回膀胱ガンの手術をしている)

大病院へ行くとつくづく超高齢化時代だなあと思う。待合室は要介護と思われる高齢の患者ばかりである。それも介護老人が足腰の弱った連れ合いの介護老人を車イスに乗せた姿がめだつ。それに比べれば、僕ら夫婦はまだよい。老妻は80歳を越えているが、ほとんど病院通いをしていない健常者である。しかし、二人とも老化の波は避けられない。昨年暮、僕の膝を契機に娘が福祉に介護申請をしたら、先日介護(1)と認定された。

東京の区役所から介護(1)の認定の書類が届いた。読んでみると、幸い今のところあまりその恩恵に浴さないで済んでいるが、有り難いのは住宅改修のさいに規定に会い、総工費20万円ならば介護保険の適用を受けられることだ。早速、包括支援センターから業者を紹介してもらった。約20年前に建築した住宅で、室内は一応バリアー.フリーだが、当時はまったく想定外だった石段の手すりなどを設けてもらうことになった。トイレの便器も膝の悪い高齢者向けに変えてもらった。

これまで、毎月高い介護保険料を支払っていながら不勉強だったが、色々と国からの介護支援がある。しかし、健常の高齢者は全くそれを知らない。僕ら夫婦も娘がいなければ、介護認定の手続きもできなかった。新聞には老々介護に疲れた上での老夫婦の心中とかアパートの一室での高齢者の孤独死といったニュースが多いが、国の介護支援を知っておれば悲劇を避けられたケースもあったのではなかろうかー。