「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「赤紫色したシクラメンのかほり」と紅白の視聴率

2018-01-04 05:51:25 | 2012・1・1
文字通りの寝正月の三が日であった。初詣にも行かず、一歩も外出しなかった。ひたすら、飲み食べ眠り、テレビをつけたり消したりの生活。自分ながら意気地がなくなったものだと実感した。そんな生活の中で、旧臘(きゅうろう)娘一家からプレゼントされた赤紫色したシクラメン(写真)の香りが部屋に漂い、明るくさせてくれた。

シクラメンの花から僕は布施明が歌った「シクラメンのかほり」(1975年)を想い出した。当時、僕は40歳代、この歌を愛唱した世代ではないが、それまでの演歌と違ったメロデイに新鮮さを感じた。確か布施明はこの歌でその年のNHKの紅白歌合戦にも出演した。まだ、子供たちも中高生だったが、転勤先の雪の札幌で一緒に聞いた記憶がある。

今年の紅白歌合戦の視聴率は39.4%(ビデオリサーチ調べ)と、ワースト3位であった。僕は孫の友人が女性コーラスの一員で出るというので、それだけ見たが、早々と寝室に引き込み、イヤホーンでラジオを聞いた。80歳の老人には名前も聞いたこともない出演者ばかり、曲名も知らないものばかりだ。

40年前、布施明の「シクラメンのかほり」の頃の紅白は、僕の記憶では最初から最初までお付合いしたものだ。紅白が終わって家族で年越し蕎麦をたべ、雪道の中、近くの神社へ初詣へ出かけた。シクラメンの花から、元気だった昔の正月を想い出した。