「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

床屋談義の雰囲気かバリカン理髪の安さか

2018-01-07 06:15:31 | 2012・1・1
暮から正月にかけての閉じこもり生活がたたのっか人工関節の左膝ではない、右膝に痛みを感じてきた。室内を歩いても痛みがある。これで寝たきりになってはと、昨日,老妻の勧めもあり、思い切ってバスに乗り、近所の大型スーパー7階に開店した格安理髪店に出かけてきた。最初は恐る恐る杖をついて歩いていたのだが、不思議と歩いているうちに痛みが治まってきた。

昔がたぎの僕は、前から老妻から格安理髪店を勧められていたが、床屋談義の雰囲気が好きで4100円支払って遠くまで歩いて駅前の理髪店に出かけていたが、昨日初めて脚の関係で格安店を利用した。料金は僅か1080円である。人件費の節約からか、街のラーメン屋さんのような販売機で券を前払いして順番を待つ。シャンプーや髭剃りはなく、バリカンの理髪だけで僅か10分程度ですむ。しかし、もうおしゃれ気のなくなった僕にはこれで十分である。

戦争中坊主刈りであった僕らはバリカンが懐かしい。僕の家にも古いバリカンがあり、母親が刈ってくれたが、時にはトラ刈りで恥ずかしかったことを想い出す。昨日久しぶりでバリカンの音と肌の感触を味わったが、まんざらではなかった。しかし、床屋さんがハサミで整髪しながら”床屋談義”するあの楽しみは味あえない。い。江戸時代から続く、ゆったりとした”床屋談義”の雰囲気がよいのか、それともベルトコンベアー式の格安理髪がよいのか。理髪の出来あいを老妻に聞いたら、格安理髪の方が”すっきり”としていてよいという返事であった。