東京都の平成30年度予算案が発表になった。産経新聞の東京版(1月27日25面)の見出しによれば、都民生活に重点を置き、子育て高齢者に過去最高額とあった。就任当時に比べて小池都政のマスコミ注目度は今一つだが、日本の首都の予算案である。老人の都民の一人の目から、高齢者福祉政策をみてみた。
小池知事が最重要課題としてだけに待機児童対策には1576億円を計上している。これは前年度に1381億円に比べて大幅の伸びで過去最高の額である。これに対して、特別養護老人施設(特養)整備のための区市町村への補助金は249円、前年度の125億円の倍増だが、数字のケタが違う。東京都には介護が今にでも必要な要介護3-5の高齢者が2万5000人近くいる。声なき老人は”東京死ね”と、都議会前でデモなどできないが、待機児童対策費に比べて少ないのではないか。
高齢者や障害者向けの公共施設や駅などの洋式トイレ化に7億円、多機能トイレの整備に7000万円計上したのは、老人にとっては有り難い。しかし、高齢者の生き甲斐のために「首都大学東京premium college」「100歳大学」に37億円はどんなものであろうか。横文字好き、マスコミ受けが好きな小池都政である。高齢者向けではないが、英語による疑似体験施設「Tokyo global gateway」に10億円必要なのであろうか。「都民ファースト」を掲げる小池都政だが、都民の中にも老人がいることを忘れずに。
小池知事が最重要課題としてだけに待機児童対策には1576億円を計上している。これは前年度に1381億円に比べて大幅の伸びで過去最高の額である。これに対して、特別養護老人施設(特養)整備のための区市町村への補助金は249円、前年度の125億円の倍増だが、数字のケタが違う。東京都には介護が今にでも必要な要介護3-5の高齢者が2万5000人近くいる。声なき老人は”東京死ね”と、都議会前でデモなどできないが、待機児童対策費に比べて少ないのではないか。
高齢者や障害者向けの公共施設や駅などの洋式トイレ化に7億円、多機能トイレの整備に7000万円計上したのは、老人にとっては有り難い。しかし、高齢者の生き甲斐のために「首都大学東京premium college」「100歳大学」に37億円はどんなものであろうか。横文字好き、マスコミ受けが好きな小池都政である。高齢者向けではないが、英語による疑似体験施設「Tokyo global gateway」に10億円必要なのであろうか。「都民ファースト」を掲げる小池都政だが、都民の中にも老人がいることを忘れずに。