「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

〝〇〇に刃物” ”年寄りに車”

2018-01-13 05:51:19 | 2012・1・1
禁止用語だが”〇〇に刃物”という諺がるが、最近多発する高齢者による死亡交通事故を見聞きすると、それにならって”年寄りに車”とも言いたくなる。先日、群馬県の前橋で85歳の男が、登校途中の女子高生二人をハンドルの操作を誤り、対向車に衝突したあとぶつかり重傷を負わせた。男は先月にも倉庫にぶつかる物件事故を起こし、家族から車のカギを取り上げられていたという。僕は同年配の老人として困ったものだと思っていたら、今度は大阪で、免許切れの91歳の男が2歳の幼女をはねてケガをさせている。いやはやである。

僕は東京という大都会に住んでおり、車の免許を持たないから、極論になるかもしれないが、75歳以上の高齢者は免許を自己返上するのではなくて運転を禁止した方がよいと思おう。人によって違いはあるが、やはり国が決めた後期高齢者になると、心身機能が間違いなく弱ってくる。とくに80歳代後半になると自分でもなさけなくなる。後期高齢者といわれる前は毎朝、早朝のラジオ体操に参加、自転車を自由に乗り回していたのだが、最近は怖くて乗れない。

長野市に住む88歳の義兄も最近まで車に乗っていたが、福祉のデイ.サービスを受けるようになってから乗るのをやめた。しかし、東京と違って車がなければ、毎日の買物にも困るし、病院通いにも支障がある。同じ長野に住む89歳の旧友も家族の勧めで免許証を自己返納した。しかし、全国的には県庁所在地の長野市より過疎の”限界集落”が多く、車がなければ生活できない地域が多いと聞く。年寄りから免許を取り上げたら生活できない地域もある。その対策をどうすべきかだが、このように老人の死亡交通事故が多ければ、”老人に車”の極論もでてくる。