「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

生活保護受給者に差別 ゼネリックス医薬品の使用

2018-01-29 06:27:42 | 2012・1・1
厚労省によると、生活保護受給者はゼネリックス薬品を使用することに法で明記されるらしい。超高齢化に伴い老人の医療費(医療扶助)が高騰、その対策の一助にと、老人が多い生活保護受給者を狙い撃ちしたのであろうか。ゼネリックス薬品は、英語のGenericsからきていて、一般的、総合的とう意味だが、欧米では薬品にかぎりブランド名に対して薬品一般の名称として使われているようだが、何故か日本では、特許期限の切れた薬品に使われ”後発医薬品”と訳されている。

調剤薬局の窓口には”ゼネリックス希望の方は申し出ください”と張り紙がしてあり、僕はもっぱら値段の安いこれを使っているが、やはり”後発”の名称には抵抗がある。”先発”に対して効き目が悪いのではないかという思いである。それに薬によってはゼネリックスがない場合がある。その場合、生活保護受給者はどうなるのだろうか心配だ。

日本の医薬分業は外国に比べて判然としていない。ちょっとした日常的な胃薬や風邪薬なら駅前のドラッグストアで買えるし、ネットでも購入できるらしい。それでも、医者の処方箋による方が安価なので、お年寄りの中には、たいした病気でもないのに、薬をもらうために病院通いをする。これでは高齢者の医療費が増えるのは当然である。

厚労省のお役人が机の上で生活保護受給者にはゼネリックスと考えるのは理解できる。しかし、国民の間にはゼネリックスは”安くて効き目の薄い”という誤解がある。それは”後発”という日本語訳からきている。わざわざ法律で、明記する必要があるのだろうか。差別社会を助長するだけだ。