将棋で史上初の「永世七冠] 達成した羽生善治棋聖(47)と囲碁で七冠を二回獲得した井山裕太十段(27)に国民栄誉賞が授与された。二人の偉業は史上初めてのこと。諸手をあげて称賛に値するが、将棋も囲碁も昔はもっと庶民の存在だったような気が僕にはするがどうだろうか。
昔の事がよく思えるのは年寄りになった証拠だが、戦前昭和の時代、東京ではどこの家にも紙や安い板で出来た将棋盤や碁盤があった記憶がある。子供たちは雨の日など集まって、「本将棋」をしたり、”詰め将棋””まわり将棋””将棋倒し”などして遊んだものだ。夏休みの家の前の縁台将棋は夏の風物詩であった。駅前の広場には”詰め将棋”の露店が出ていつも、人だかりがしていた。囲碁も同じだ。もののなかった戦時中、動員先の農家で、お年寄りと「本碁」ではなく、五目並べに興じたのが昨日のように思い出される。
昨年、将棋の中学生棋士藤井聡太四段が二十連勝して国民的話題になったのがきっかけで子供たちの間で人気が出てきたようだ。IT時代、子供たちの遊びも多様化してきたが、昔からのこういった囲碁や将棋は頭の訓練になるし、仲間づくりにも役立つ。お二人の国民栄誉賞受賞を機に、囲碁や将棋が昔のようにもっと身近な遊びとなるのを望んでいる。
昔の事がよく思えるのは年寄りになった証拠だが、戦前昭和の時代、東京ではどこの家にも紙や安い板で出来た将棋盤や碁盤があった記憶がある。子供たちは雨の日など集まって、「本将棋」をしたり、”詰め将棋””まわり将棋””将棋倒し”などして遊んだものだ。夏休みの家の前の縁台将棋は夏の風物詩であった。駅前の広場には”詰め将棋”の露店が出ていつも、人だかりがしていた。囲碁も同じだ。もののなかった戦時中、動員先の農家で、お年寄りと「本碁」ではなく、五目並べに興じたのが昨日のように思い出される。
昨年、将棋の中学生棋士藤井聡太四段が二十連勝して国民的話題になったのがきっかけで子供たちの間で人気が出てきたようだ。IT時代、子供たちの遊びも多様化してきたが、昔からのこういった囲碁や将棋は頭の訓練になるし、仲間づくりにも役立つ。お二人の国民栄誉賞受賞を機に、囲碁や将棋が昔のようにもっと身近な遊びとなるのを望んでいる。