政府の中長期的な「高齢社会施策大綱」が新聞に出ていた。高齢者の就業促進、年金給与改善を目的にしたもので、現行の施策が現実とかけ離れているので、これを是正しようというものだ。例えば、現在高齢者というと日本の社会では65歳を考えているが、現実にはまだ60歳定年の企業が多く、60歳―65歳の就業率は63.6%にすぎない。80歳代半ば過ぎの僕からみれば”小僧っ子”年齢なのに早くも3人に1人は年金生活に入っているのだ。
自分の例をあげて恐縮だが、僕らの世代は55歳が定年だった。人生50歳の時代の名残である。僕は昭和61年(1986年)に勤務地札幌で55歳定年を迎えることになっていたが、北海道には地縁、人縁がなく老後の生活が不安のため、50歳で生まれ故郷で多少生活の基盤のある東京に戻った。給料は大幅にダウンしたが、転業し65歳まで仕事を続けることがで出来、しかも派遣職なので、60歳からは厚生年金も支給された。
30年前とは社会環境も変わり、今では55歳といえば現役バリバリである。10年前に75歳以上の後期高齢者医療制度が発足した時でさえ、後期とは何事だと批判が出たが、今、100歳時代を迎えて60歳定年はあまりにも早すぎる。人生それぞれで画一的なことは言えないが60歳定年、65歳以降の年金開始は矛盾している。新しい「高齢社会施策大綱」は70歳年金開始も提案しているが、それが可能な人はそれもよい。
僕の場合、振り返ってみると、65歳で仕事を辞めたが、70歳までは働けた。しかし、余生を楽しむ時間があってもと辞めたがその余生も10年以上である。いずれにせよ、100歳時代が現実となってきている。時代にあった施策が必要であるのは間違いない。
自分の例をあげて恐縮だが、僕らの世代は55歳が定年だった。人生50歳の時代の名残である。僕は昭和61年(1986年)に勤務地札幌で55歳定年を迎えることになっていたが、北海道には地縁、人縁がなく老後の生活が不安のため、50歳で生まれ故郷で多少生活の基盤のある東京に戻った。給料は大幅にダウンしたが、転業し65歳まで仕事を続けることがで出来、しかも派遣職なので、60歳からは厚生年金も支給された。
30年前とは社会環境も変わり、今では55歳といえば現役バリバリである。10年前に75歳以上の後期高齢者医療制度が発足した時でさえ、後期とは何事だと批判が出たが、今、100歳時代を迎えて60歳定年はあまりにも早すぎる。人生それぞれで画一的なことは言えないが60歳定年、65歳以降の年金開始は矛盾している。新しい「高齢社会施策大綱」は70歳年金開始も提案しているが、それが可能な人はそれもよい。
僕の場合、振り返ってみると、65歳で仕事を辞めたが、70歳までは働けた。しかし、余生を楽しむ時間があってもと辞めたがその余生も10年以上である。いずれにせよ、100歳時代が現実となってきている。時代にあった施策が必要であるのは間違いない。