「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

意味があるのか 安倍総理の平昌五輪開会式出席

2018-01-24 06:13:13 | 2012・1・1
今朝の産経新聞(1月24日付け首都圏版一面トップ)によると、安倍晋三総理は2月9日から韓国の平昌で開かれる冬季五輪の開会式に出席するとのことだ。産経新聞は1月始め同じ1面トップで総理が平昌五輪へ参加を取りやめたと報じ、僕も”当然なことだ”と小ブログに書いた。その考えは今も同じだが、何故総理の気持ちが変ったのであろうか。多分、公明党や自民党の一部から反対があり、世論も賛成と反対とが相半ばかしてるからであろう。(昨日の産經FNN調査 賛成49.5%)

平昌五輪は開幕まであと10余日に迫り、韓国と北朝鮮との間の合同参加への取り決めはIOC(国際五輪委員会)を交えて着々進められているが、一方では韓国内で市民が北朝鮮国旗や金正恩労働党委員長の顏写真を焼いたりした行為に対して、北側は強く抗議し、参加撤回もじさない談話も発表している。国際間の協定、約束事など平気で”ドタキャン”する民族である。最後の最後まで何が起こるかわからない。

安倍総理は開会式出席に当たり、文在寅大統領との首脳会談の場を作り、「慰安婦」問題をめぐる韓国側の真意をただすという。しかし、五輪という晴れやかな場での話題としてどうだろうか。僕は安倍総理が第二次内閣発足前、あれだけはっきりと靖国神社参拝を約束しながら2013年12月、一度だけ参拝、その後は,例大祭での”真榊奉納”で済まされているのが何故か想起され、今回のケースもこれに似ているように見えてきた。その場しのぎでなければよいが。

平昌五輪の開会式には「北」と「南」が朝鮮半島を形どった旗を掲げ合同行進する。五輪には政治問題はないことは十分承知しているが、安倍総理は、この行進を観覧席でどう見守るのか。同胞の拉致問題は未解決である。祖国の頭上にミサイルが飛び交っても謝罪一つない国である。隣国としての礼儀はあるが、それは”まっとうな”国の場合である。安倍総理は平昌に行かない方がよい。