「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

また始まった野党の離合集散 希望を失った「希望の党」

2018-01-17 06:13:27 | 2012・1・1
23日から始まる通常国会を前に野党の希望の党と民進党とが統一会派を組むことで一致した。ところが、これに反対する希望の党の松沢成文参院代表らが離党を検討中だという。希望の党は昨年9月、前前原誠司民進党代表と小池百合子都知事が”鳴物入り”で結成してまだ半年にもならない。”泥船”に見えた民進党が、前原、小池氏の名を借りて再スタートできるという期待が一部にあったたが早くも亀裂が生じてきた。

野党には旧民主党系の政党が三つある。上記希望との党のほかに参院を中心とした民進党のグループ、それに昨年9月の総選挙を前にしてバタバタと誕生した立憲民主党。立憲民主党は今回の統一会派の動きには参加していないが、希望の党と民進党とは合意し、希望の党は17日の議員総会で最終的な決定をするが、それを前に松沢氏らの動きである。

旧民主党系の三政党の現状を整理してみた。国会議員数の多い順からゆけば、もっとも多いのが立憲民主党の62(衆56、参6)ついで民進党の残存55(衆13、参42)希望の党の54(衆51、参3)で、合計すれば、衆参合計国会議員数は171名の勢力である。2016年、当時の民主党と維新の党とが合併したときの民主党の国会議員数は128人であったから、数だけでいえば増えている。

衆参両院での巨大与党勢力に立ち向かうには、旧民主党系三党が一緒になっても足りない。昔、80年近く前、小学校の修身の時間で、戦国の武将、毛利元就が三人の子供に三本の矢を示し、三本の矢が一本の矢より強い教訓を垂れたこ故事を想い出した。野党が三党がバラバラで勝手なことを言い、政策より政党交付金目当ての政争を続けているかぎり、自公政権は安泰、高笑いである。