政府は今日のコロナ対策会議で東京、大阪、京都、兵庫4都道府県に出ている緊急事態宣言の期限を5月11日から、さらに31日まで延長することを決め、さらに愛知、福岡2県に対しても適用する。緊急事態宣言と「蔓延防止等重点」措置との関係が今一つ僕には分からないが,北海道、岐阜、三重が「蔓延防止措置」に追加される。
孫の子供のことを曽孫(ひ孫)という。自分には無関係と思っていたのだが、90歳の長寿のおかげで初めて持てることができた。連休のさなかの「みどりの日」の夜、僕にとっては初孫夫妻に当たるのだが女の子の誕生した。予定日より数日早かったが「出産タクシー」で予約していた専門病院に入院、無事出産、母子ともに元気
戦前人生50歳の時代には「曽孫」という言葉はあっても実際曽孫を持っているお年寄りはいなかった。戦争中幕末の元治元年生まれの母方の祖母が喜寿(77歳)のお祝いの席に曽孫がいると珍しがられたものだ。しかし、今は僕の周囲には曽孫を持っている知人友人は沢山いる。
それなのに、我が国全体をみると年々出生率が低下し社会問題化してきている。政府は将来を見据えて「こども庁」を創設し総合的な「こども」 問題に取り組むという。おりしも昨年来のコロナ禍である。難しい時代であるが、それだけに子育ては天晴である。
登別は北海道有数の大温泉郷である。仕事も兼ねて10回以上訪れているが筆者は雪が深々と降る冬の季節が好きだ。登別はアイヌ語で”ヌプル.ベツ”といい、色のついた川を意味しているが、湯質も石灰質で白く濁っている。沸出量は一日に1万トンを誇ってる。
登別には源泉ともいえる「地獄谷」(日和山活火山)火口を囲むようにして大小多くの宿泊施設があるが、筆者は創設160年という老舗の旅館に泊まることが多い。館内には35もの浴室があり、露天風呂も楽しめる。
温泉街からロープウェーで7分の場所に「クマ牧場」がある。北海道の野生のヒグマ70頭が飼育され、人間が逆に檻の中からクマの生態が観察できたりする。
登別温泉郷から北西7キロ、バスで20分ほどの所にカルロス温泉がある。チェコのボヘミヤ地方の温泉「カルルバート」と温泉質が似ているところから命名されたといわれているが、登別の隠れ家ともいわれている。
五月五日は「こどもの日」の休日だが、僕が子供だったあの戦前昭和の端午の節句の頃の季節感は年々東京の空から消えてきた。高台のわが家からでさえ五月の空に鯉のぼりひとつ泳いでない。第一その前に甍(いらか)の波が消えてしまった。わが家にも鍾馗(しょうき)さまなどの武者人形はあるのだが、ここ数年屋根裏の物置にしまったままだ。いわんや、今年はこのコロナ騒ぎでステイ.ホームだ。昨日、老妻が買い物へ行くといので、チマキを頼んだが近くの店にはなく、代わに柏餅を買ってきてくれた。端午の節句の僅かな昔の香りがした。しかし今年は菖蒲湯には入れそうもない。
戦前昭和の時代、わが国の衛生行政は内務省の管轄下にあった。こどもだった遠い記憶の中に梅雨時の6月、学校の古い校舎で伝染病予防注射があり入り口に白い制服制帽、腰にサーベルを差したお巡りさんの姿がうかんでくる。警察官も内務省の役人だった。お巡りさんは子供にとって恐い存在だった。いたずらをすると、母親から”お巡りさんを呼んでくる”と叱られたものだ。しかし一方ではドブネズミを捕まえて交番に届けると幾らか小銭を貰ったものだった。
戦後の占領政策によリ内務省は解体され、衛生行政は厚生省の管轄となり警察は米国式の新しい制度になった。このため、戦前は伝染病が発生すると警察も立ち会ったが廃止され警察監視の伝染病病院もない。
コロナ禍で緊急事態宣言が発令さいる。いってみれば災害の非常時である。警視庁の組織図をみると、災害対策を担当る部する部門もあり、機動隊も配置されている。ワクチン接種箇所として利用できないだろうか。
東京都と大阪.京都2府兵庫1県に対して緊急事態宣言発令中の2日、全国の新規感染者者は4815人と急増の勢いがとまらない。中でも大阪(1057人)兵庫(539人)京都(184人)は突出しており、ついで東京(829人)と隣接の埼玉(290人)神奈川(247人)千葉(192人)と続いている。そして愛知(350人)北海道(326人)も高い
90歳老、ステイホーム、巣籠りの毎日、11日の宣言の期日明け13日のワクチン接種日まで元気で生活したい。テレでビをみてるとインドでは毎日30万人の変異株感染者がでているという。海の向こうの遠い国ではない。