秋に移動用のアンテナとしてギボシ逆Vダイポールを作りました。端子はある程度の張力で抜けてしまうので端子のところはプラスチックなどでつなぎます。その時使ったのがキャンプグッズの「自在」という道具。もともとロープの長さ、張り具合を調節するものです。(自在結びという結び方を知っている人は要らないかな)
金属製だと都合が悪いのでプラ製のを買いました。簡易な碍子として使えますし、もともとタープテントを支えるものですから強度は安心です。
私のギボシ逆Vは7MHz帯から50MHz帯までのすべてのバンドで使えるように、たくさん端子を使いました。
こうなるとバンドの数だけ調整する作業が増えます。何度も上げ下ろしをすることになるのでバランに滑車とロープを付けました。エレメントはあらかじめ計算してバンドの数だけ切断し、それぞれ長めに製作しておきます。そして高いバンドから順に切り詰めていきます。長さが決まるとそこでさらに1㎝切って端子を付けます。この繰り返し。
最初は50から。高い周波数ほど長さによる変化が大きいのでシビアに。でも当然最初はバンド外なので切っても切ってもバンド内に同調点が出てこない。これが一番つらいですね。何度もSWRを測定しました。
結局かなりの時間をかけて完成しました。うちの主力、フルサイズの逆Vの完成です。
さてこの調整、アンテナアナライザがあると大変便利ですが、当時は持っていなかったのでノイズブリッジを使おうかと思っていました。これは電波を出さずに同調点がわかる優れものなのです。これについては次回に。