困っている人の電波は弱いんです。
3.5MHz、7MHzの非常用周波数帯域は、クリアにしておきましょう。
バンドプランによれば
3.525KHz (±5KHz)
7.030KHz (±5KHz)
144.10MHz
145.50MHz
430.10MHz
433.50MHz
が主な周波数ですが、SSBとCWと狭帯域デジタルの混在する周波数が多いので、知らずに混信を与えることが無いよう、気をつけて運用しましょう。
複数の非常通信回線を確保するために、バンド内いたるところで非常通信が行われることがあります。
また、国際的に要請されるクリア周波数帯は、7.050~7.060 であることが多いです。
7.030~7.060 を空けておくことが好ましいと思います。
7.075 でも非常通信が行われていたようですので、 7MHzの下半分は全部空けておいても良いでしょう。
誰か一人がSSBで電波を出せば、3kHzもの貴重な資源を“占有”してしまいます。(1回線埋め尽くしてしまう)
今電波を出さなくても、後でいいような次元の電波の発射は、今は我慢しましょう。あとでいくらでも出来るのですから。
アマチュア無線は資格も開設も国の免許を受けて運用が許されているものです。
電波法に限らず法の精神の根本は「公共の福祉の増進」です。我々はその精神の元に免許を受けているのです。
アマチュア無線は電波の可能性を切り開いてきた功績と、それなりの需要に応えて、唯一自己訓練とは言いながらも「遊びで使っていいよ」と、貴重な周波数帯を「割り当ててもらっている」ものです。である以上、非常時には貢献してお返ししなければいけません。
積極的に非常通信に参加しないとしても、周波数をクリアにするのはアマチュア無線技士として当然のことと思います。
いつまでもそうすべきであるとは言いません。通信不能地区が無くなるまで、非常通信の必要が無くなるまでの期間です。
通信の復旧まで。そんなに長い期間ではないでしょう。それまで少し我慢。それが大きな貢献になると思います。