さて、今度は逆パターンです。
何が逆かというと、3倍高調波の同調周波数を上げないといけないんです。
14MHzの3倍は42MHz。50MHzには低すぎる(長過ぎる)わけです。
14MHzにはよく効いて、50MHzにはあまり効かない位置にコイルを入れてバランスを取ってみます。
50MHzにあまりコイルが効かない位置は、給電点から1.5m程の位置です。
ここに小さめのコイルを入れてコイルの大きさを変化させてバランスを取ります。
コイルを変えつつ14MHzはエレメントの長さで合わせ直します。(ここは最適化でやってしまいます)
コイルの位置ですが、給電部に近いほど50MHzのSWRの落ちが良くなかったので、1.7mと離したところ、やっと実用的な数値が出てきました。
結果、14MHzは1.47、50MHzは1.18となりました。
めでたく、14MHzと50MHzのデュアルバンドアンテナが出来上がりました。
50MHzの電流分布です。電流が少ないところのちょっと外側にコイルを入れています。
ここがポイントです。
ちなみに内側に入れてみたらSWRがイマイチ下がりきりませんでした。
このポイントは結構クリチカルなので、気難しいアンテナかも・・・。