移動する局は技適機種で復活を遂げましたが、まだ保証認定が必要なリグ達の増設手続きが残っています。
ここで少々考えないといけないのは、近々施行されるであろう「アマチュア局の免許手続きの簡素化」対策です。
簡素化とは「工事設計のうち軽微なものとするもの」が増えて送信機系統図と諸元表が省略できるようになるものです。
無線局手続規則の別表の中に
「また、現に免許を受けている無線局において、送信機の外部入力端子に附属装置を接続する場合であつて、当該無線局の指定事項に変更がない場合は、送信機系統図(附属装置の諸元を含む)の提出を要しない。」
が加わります。
但し審査基準には
「⑽ 現に免許を受けている無線局の送信装置の外部入力端子に附属装置を新たに接続する場合は、無線局事項書の15の欄にその旨の記載があること。
なお、現に免許を受けている無線局であつて、送信装置の外部入力端子に附属装置が接続されている場合は、無線局事項書の15の欄にその旨が記載されていることとみなす。」
とあるので、初めて接続する場合はこの部分の追記が必須です。
これは大歓迎なのですが、実際の保証認定との関係は今でも微妙ですよね。
実は簡素化は今も行われていて(関東だけ?)、そのおかげで、すでに登録している技適機にマイク端子(又は相当)にパソコンをつなぐ場合は、総通への届出で良い、となっています。
ありがたいですね。
でも
「現段階におきましては、保証認定を必要とする場合の申請には適用されません。」
とあり、保証認定を受けた送信機に行う場合は簡素は駄目、というのが痛かった。ごもっともな話ですが、今回の簡素化が保証認定を受けた送信機にまで及ぶのかはよくわかりません。
簡素化出来ないときは
「この場合において、「13 電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力の欄(以下「指定事項欄」といいます。)」(電子申請の場合も同じ)の内容と矛盾のないようご留意ください。」となり、
完璧な入力、記載が求められるので結構大変です。今回はこのパターンですね。ここの電波の型式は一括記載コードでは無く、全部書かないといけないので苦労します。
なので、技適機登録してあるIC7100とIC9700は、今回PC接続の変更はしないで温存してみます。無垢のままのほうが安全そうだからです。
FT817にはHL45Bというリニアアンプをつなぐので今回保証認定を受けます。するとこの機種は今後もずっと技適機では無い扱いになるので、あとでPC接続するとまた保証認定かよ~ってならないとも限らないので、今回PC接続とリニアアンプを加えた変更を出します。
今後の恩恵にIC7100とIC9700があやかれなくなることが無いように慎重に進めます。今、何もしなくても失うものはありませんが、今保証を受けると失うものがありそうなので。
と言うわけで、PC接続を含んだ保証認定でないと増設できないリグは4台あるので、送信機系統図を起こさねばなりません。
諸元表はFT817を含んだ5台分を一枚にまとめて出します。
過去の諸元表はあまりあてにせず、最新の情報で書き直します。FT4は今回初登録ですし。
最低限、RTTY,SSTV,PSK,GMSK,JT65,FT8,FT4だけにしておきます。
結構大変な作業になります。
それにしてもPSK31、多くの固定機に標準搭載されるようになったのにほとんど使われくなっちゃいましたね~。
心配なのがKX3ですね。
KX3は過去にも保証認定受けたことがあるのですが、50MHz帯のフィルター問題で苦労した話を聞きますし、
今でも疑問なのは本体内蔵のRTTY,PSKモードなのにAFSK、ABPSK、AQPSKだと指摘されたし。その時は「そうでしたらそのように」的に直しましたが、外から音声入れていないのにどうしてAが付くの?と思いました。今回はあえてAを付けずに、本体DSPによる変調、と書いてみましたがどうなることでしょうか。
もちろん外から音を入れる方式もやる(本体のRTTY、PSK運用はメモリー文とパドル操作によるモールス符号で文字を打つので大変なんです。記録もメモしないといけないし。)ので、PC変調の諸元表にはAが付きます。
さて、どうなることやら。