1エリア6mAMコンテスト
12月23日の午前10時から午後1時までの3時間のスプリントコンテストです。
この時ばかりは指定されたバンドはすべて埋まるほどの賑わいとなります。
10kHzおきにズラ~っと埋まります。
圧巻です。
参加したことない人は是非参加してください。面白いですよ。
さて、AMですが、最近は7MHzでいい音出している方が増えていて、そのような皆さんなら問題ないのですが、
SSBを出すために作られた無線機のAMモードはいろいろと問題があるので、自分の無線機のAM変調がちゃんとしているのかどうか、しっかりモニターしてみてください。
モニターはアンテナの付いていない無線機で。あまり強い信号を受けると音がまともに再生されません。つながっている状態なら最も感度が下がるようにアッテネーター、プリアンプオフでモニターしてください。
SSBのように元気に変調乗ってますか?。
恐らくイマイチかかなりダメか・・・そんな感じだろうと思います。
低電力変調は深い変調が乗りませんし、AMでもSSBのフィルタを通しているような無線機だと音が超悪いです。AM用のメカニカルフィルタを入れると改善される無線機もあります。
近頃はフィルターもIF-DSPフィルターになってこの点は少し良くなったようですが、AMを最適にチューニングした無線機はそれほど無いように思います。
SSBで100W出る無線機でもAMは搬送波、側波帯上下と電力が必要なため、搬送波に100Wを使うことが出来ませんから、実際の搬送波のパワーは1/4程度でないといけません。これを欲張って搬送波を高く持っていくと変調の浅いAMになってしまいます。むしろパワーメーターが低めのほうが変調の乗りは良くなります。
とは言え既成品の調整が出来るとしたら、マイクの音声レベルの調整でしょう。高音が欲しければマイクの音質をいじってから無線機に入れる等の工夫も必要です。
ALCが働くとかえって浅い変調になることもありますから、レベルを上げればいいというものでもありません。モニターしながら一番いい感じになるように調整しましょう。
FT817などはキャリアでALCが効いてしまい、変調がまともに乗らないという欠陥を抱えていますが、メンテナンス用のメニューにAMのキャリアレベルが調整できるのでこれを下げていくといい感じになります。下げ過ぎると復調しきれていないモガモガな電波になってしまうのでちょうどいいところを見つけてください。
このメニューに到達するには、ABCボタンを押しながら電源を入れるのですが、変更する前に元の数字を必ず控えておくように。一台一台違うんです。(戻すことは無いでしょうけど)
この時、電圧表示が、いじっていなくても今の電圧を13.8Vと認識されてしまうことがあります。例えば9Vで作業すると、9Vなのに13.8Vと表示されるようになってしまうので、やるのなら13.8Vの電源につないでやる方がいいでしょう。
最近の無線機でも要注意です。八重洲の991(Aになる前の)のAMは最悪で、何喋っているのか聞き取れないくらい酷いものでした。メーカーに再調整で出すとまともになって帰ってくるそうです。991Aは改善されているそうです。
と、言うわけで、最も原理は簡単(搬送波に、それなりのパワーの音声信号を混ぜるだけでAM波になる) なくせに、そもそもAMを削ってSSBを作っているのに、SSB用に作られた無線機では逆に難しくなってしまったAM変調。
一工夫の成果もまたコンテストの楽しみの一つです。
そう言えば違法CB機にPA(外部のスピーカーから大きな音声を出せる)機能が必ず付いていましたが、この音声用のアンプで変調を乗せていたんですね。 なるほどです。
これまで使用したIC7400、IC7000、IC7600、IC7100のAMはAM専用機には全然敵いませんが、音質等を本体のメニューで調整したり、相性のいいマイクを使えばまあまあのAMではあります。KX3も深い変調ではありませんが良いです。FT817は上記の通り調整済みです。
各局、コンテスト出るまでに仕上げておきましょう。