テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 『狸』の秘密 ~

2024-11-10 22:03:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くうゥッ! みてみたいィ~でスゥ!」

「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!羨望です!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 草彅剛さんのデニムコレクション展『STAY BRAVE』が開幕!

 が、チケットは全日程・全時間帯が完売とのことで涙を呑みました……

 いつか再展示を!図録の一般販売を!と願いつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 中禅寺先生物怪講義録 10 ――

 

 

 漫画は志水アキ(しみず・あき)さん、

 Founderは京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、

 脚本は田村半蔵(たむら・はんぞう)さん、

 2024年10月に発行されました。

 『先生が謎を解いてしまうから』と副題が付されています。

 

「ちゅうぜんじィせんせいィ~!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:授業の時間です!)

 

 中禅寺秋彦さんが

 都立美戸川高校に

 国語の臨時講師としてやって来たのは、

 昭和23年。

 

 古書店主さん兼拝み屋さんの

 《京極堂》の看板を掲げ、

 友人の関口さんたちとともに

 八面六臂の活躍を始めるよりも

 ちょっと前、の頃でした。

 

「うふふゥ! もうゥ~はじまッてまスよゥ!」

「がるるぐるるるがる!」(←訳:才能は隠せないのだ!)

 

 名探偵・明智小五郎さんに

 小林少年というお弟子さんがいるように、

 国語講師・中禅寺秋彦さんにくっついているのは

 美戸川高校の2年生、

 日下部栞奈(くさかべ・かんな)さん。

 

 頭脳キレキレな中禅寺先生に

 すっかり心酔している栞奈さんは、今回、

 《中禅寺先生ならどう考える?》

 を心の指針にし、

 『最中はどこに消えた?』事件に、

 なんと単独で挑みますよ。

 

「たッ、たんどくゥ!」

「ぐるがるぅ~…!」(←訳:心配だなぁ~…!)

 

 茶道部の部室から

 忽然と消え失せた8個の最中。

 

 誰が、なぜ、最中を?

 

 あ、全部食べちゃった~というオチはありませんよ、

 念のため。

 

「ちぇッ!」

「がるるぐるるるがるるぐるる!」(←訳:8個も食べたら胸ヤケします!)

 

 そして、

 小気味よい後味の『最中はどこに』事件が

 この第10巻前半部の華とするならば、

 後半部の華は、

 中禅寺先生の博識と解析が光る

 『狸の助太刀』事件でしょうか。

 

 或る朝、始業前の教室で

 忘れ切っていた宿題を

 急いで片付けようとしていた栞奈さんは、

 同級生たちのざわめきに思わず顔を上げます。

 

「うわッ、ひどいィ!」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:アザだらけだよ!)

 

 顔にケガをしているのは、

 坂井くん、中森くんと、三浦くん。

 階段で転んだ、っていうけど、違うでしょ!

 それ絶対喧嘩!……にしては、表情が明るくて……?

 

 やがて、栞奈さんの耳に噂が届きました。

 坂井くんたちのケガの原因は、やはり喧嘩で、

 強敵を撃退したらしい?

 

 優等生で体育が苦手な坂井くんたちが、

 喧嘩で勝利?

 と、栞奈さんは怪しみますが。

 

「じじょうゥ、でスねッ!」

「がるぐるがる!」(←訳:裏に事情あり!)

 

 三浦くんが漏らした

 『狸』というひと言を手掛かりに、

 中禅寺先生が喧嘩の背景を解きほぐしてゆく一幕は

 《京極堂》ファンの方々必見!の痛快っぷりです。

 

 また、《京極堂》シリーズに加えて

 《巷説百物語》の気配も香る第10巻の帯には、

  

「あにめッ?」

「ぐるるる!」(←訳:アニメ化!)

 

 ミステリ好きな方々も、

 コミック&アニメ好きな方々も、

 ぜひ、一読を♪

 

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