ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

心の栄養

2010年12月28日 | メッセージ
ストロークとは
「相手の価値や存在を認める働きかけ」のこと。

体にも栄養が必要なように、
心にも栄養が必要です。

実話記録映画からスーザンちゃんという女の子の事例は、
心の栄養について思い知らされる。

「セカンドチャンス」という映画。

アメリカで、1歳10ヶ月になるスーザンちゃんという女の子が
栄養失調で入院しました。

体重は5ヶ月児くらい、身長は10ヶ児くらいしかありませんでした。

歩けないどころか這うことも、

しゃべることすらできなかったのです。


あらゆる検査を行いましたが、
これと言って異常は見つかりません。

身体の機能はおろか、
脳の機能に異常もなかったのです。

医者は困惑。

「何が、この子の成長を遅らせているのか?」
「発達阻害の原因は何か?」

驚いたことに両親は
なんと、3週間もの間
一度もスーザンちゃんに会いに来なかったのです。

「なぜ、親はわが子に会いに来ないのか?」

「親は子どもを病院に預けっぱなしにして、
一体、どう思っているのか?」

そして、両親を呼んだ医者は、両親に面会した後、
病名をつけました。

『母性的愛情欠乏症候群』

医者は、
この子の成長を阻害させているのは、
機能の問題ではないと確信したのです。

「愛情不足が原因だ」と。

病院では、徹底してスーザンちゃんに
プラスのストロークをおくることを決めました。

ボランティアで看護師を募り、
つきっきりでストロークを与え続けたのです。

最初は、無表情で
看護師を敬遠していたスーザンちゃんも、
次第に笑みが見られるようになってきました。

そして、身体も驚くべき成長を遂げます。

わずか2ヶ月で身長が5cmも伸びたのです。

歩くことさえ出来なかったスーザンちゃんが、
一人で病院の廊下を歩き始めるところで映画は終わります。

ストロークを与えられなかったスーザンちゃんは
身体の成長が止まりました。

食べ物を与えているだけでは身体的な成長しなかったのです。

それどころか、心の成長まで止まることが解りました。

つまり、ストロークはまぎれもなく
「体と心の栄養である」
ということがわかりました。

体にも栄養が必要であると同じくらいに、
心にも栄養が必要。

ストロークのないこと=
無視されることの苦しさ
無関心の辛さを知って欲しいです。
コメント
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