ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

子どものモデル

2013年05月01日 | こころの子育て
親や大人の言動がいかに子どもに影響するのか、
社会が子どもにいかに影響するのか
思い知らされる意識調査です。




四カ国の高校生の意識調査で、
「将来偉くなりたいと思わない」と答えた生徒の割合が
日本は、ナント53.8%だそうです。

ということは…
日本では、「偉い人」が若者から尊敬されていないって、こと?
そもそも、偉い人って、誰?
社長、先生、オヤジ⁈
因みに、1992年にリリースされた
とんねるずの「一番偉い人へ」の
一番偉い人=内閣総理大臣
のことで、一番偉い人へのメッセージソングだった。

意識調査は、2012年9月~11月
日本だけでなく、米中韓合わせて四カ国の千~2千人に実施されました。

「将来偉くなりたいか」という問いに、「全く思わない」「あまり思わない」
と回答した日本の高校生は合わせて53.8%以上。
これに対し、米国が17.4%、
中国が9.2%、
韓国では27.0%という結果でした。
つまり、偉くなりたくない高校生が、日本だけ特に高いことがわかりました。

偉くなりたくないという生徒に聞くと
「偉くはなりたくないですね。責任とか取れない」
「偉いって、政治家みたいな感じ。自分は、楽しくあればいいって感じ」だそう。


また、今回の意識調査では、「将来就きたい仕事」についての質問も行われました。

10位から見ていくと、
インターネット関連やフード関連、
エンジニアや企業経営などが並んでいて、
第3位は「建築家」と「デザイナー」。
ファッションやCGなどのデザイナーは、世界的に人気が高く、ほかの国でも、建築家とともにベスト3に入っています。
日本の高校生が将来就きたい仕事の第2位は「教師」、
第1位は「公務員」でした。

「公務員」は、ほかの国ではベスト3に入っていませんが、日本では1位でした。
理由について、意識調査に携わった放送大学の岩永雅也教授は
「現実的で夢を見ないというか、
安定したところを望む傾向、
慎重で控えめな傾向がある。
女子の場合はそれに加えて、『販売員』という職種も、
ほかの国に比べて圧倒的に多いですね」いうことです。

また日本の場合、偉くなることついて
「責任が重くなる」が69.4%で
4カ国では最も高いなど、
出世に良いイメージが持たれていないようです。
同研究所では、
「日本の高校生は現状で満足する傾向がある。
長引く不況の影響で、壁を乗り越えようという意欲が弱まっているのでは」とみています。

若い世代…将来に意欲を持てないんだなあ
これも、日本で偉いとされる大人の責任?かなあ…

例えば、こんな良くある家庭。

仕事は、夫、家事・育児は妻と分業。
企業戦士として働き家庭不在だったけど、企業では出世したお父さん。
家では、そのストレスを家族に発散して、
そのお父さんに気を使う専業主婦のお母さんが
お父さんの愚痴を子どもに聞かせた。
子どもは、嫌になる。
そんなことが、影響しているのかも。

スタンダールは、
「人間は、金持ちになるためではなく、幸福になるために生まれてきた」と言いました。

お金を稼ぐために余裕をなくす親の世代を見てきた日本の若者の正直な気持ちなのかな。

カフカの言葉
「すべての悲劇は、余裕のなさから生じる」
偉くなるのを目指すより、
余裕のある幸せを目指すってこと?
コメント
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