ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

家族の誰かのサイン

2013年09月04日 | カウンセリング
今日から五島です。飛行機無事に飛ぶかなあ…

さて、家族の誰かが不登校になったり、
暴れていたり、
うつ病になったりした時、
皆さんは、どうするでしょうか?

一般的には、その本人だけがカウンセリングに行くと考えますが、
私は、当人だけでなく、
ご家族とも面談します。

親子カウンセリング、カップルカウンセリングなど。

また、当人が幼い場合や
不登校やひきこもりなどでいらっしゃっらない場合は、
他のご家族の方々、親御さんなどにお会いしてお話しした上で、
当人抜きで
お母さんやお父さんと継続的に面談するようにしています。

長い場合は、当人は来ないで一年間、親御さんと面談したこともあります。

逆に言えば、当人がカウンセリングルームには来られないまま
他のご家族との面談を続けた結果、
当人が来られるようになったケースは
沢山あります。

家族全員を対象と捉える家族療法的なアプローチです。

家族をシステムととらえる家族療法では、
家族がホメオスタシス(恒常性機能)を失ったために
その家族を代表して、一人が、
症状や問題を表している人と考えます。

「システム」=
相互に影響を及ぼしあう要素
から構成される、まとまり、仕組みの
全体。

つまり、私たちは、家族の中でお互いに影響を及ぼし合って
元気になったり、
やる気がなくなったりしている存在だということ。

もっと、マクロ的な考え方をすれば、
いじめは、
学校や家庭、職場、社会全体の問題であり、その中で、誰かが犠牲になり、悲鳴をあげている。
DVも、うつ病も…。

一人の心のサインを見逃さないで、家族、学校、職場、社会全体で
問題解決に取り組んで行きたい。

子どもがサインを出した時は、大人もラクになりなさいというサイン。

あるお子さんの不登校で悩んで
カウンセリングにいらっしゃったお母さんがこう話してくれました。

「今では子どもは、子どもでどうにかなると思う。
それより、自分が幸せであることが大事。」
と。

お母さんの不安が大きいと子どもに口やかましくなり、
子どもは、言うことをきかないだけでなく、不安も大きい。
これは、親の不安をもらってしまっているから。

つまり、親の不安が減り、親が自分の幸せを考えるようなれば、
子どもも自分の幸せを考えるようになるということ。


コメント (4)
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