ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

コンプライアンスからアドヒアランスへ

2018年02月12日 | カウンセリング
2018年2月11日
雪が積もって、夜遅く公園で雪合戦している若者たちを見かけました。写真は、カウンセリングルーム近くの住吉公園です。

韓国からの観光客が、三脚を立てて、雪景色の写真を撮っていました。

さて、アドヒアランスという言葉を聞かれたことがありますか?

企業などで遵守という意味のコンプライアンスという言葉が知られました。

病院では、最近、コンプライアンスというのは、患者さんは、医師の指示に従いなさいというのは良くないので、アドヒアランスが重要視されるようになってきました。

アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味する。

従来、医療者は「医療者の指示に患者がどの程度従うか」というコンプライアンス概念のもと患者を評価してきました。

したがってその評価は医療者側に偏り、医薬品の服用を規則正しく守らない「ノンコンプライアンス」の問題は患者側にあると強調されていました。

こうしたパターナリズム(父権主義)よりも、患者自身の治療への積極的な参加(執着心:adherence)が治療の鍵であるとの考えられるようになりました。

「患者は治療に従順であるべき」という患者像から脱するアドヒアランス概念が生まれたそうです。

このアドヒアランスは、
治療内容
患者側因子
医療者側因子
患者・医療者の相互関係
という点を重要視していて、コンプライアンスとは大きく異なります。

例えば、服薬アドヒアランスを良好に維持するためには、

その治療法は患者にとって実行可能か
服薬を妨げる因子があるとすればそれは何か
それを解決するためには何が必要か

などを医師が患者さんとともに考え、相談の上決定していく必要があり
カウンセリングにおけるクライアントさんとセラピストとの関係O KーO Kに似てきて、
患者の立場としても、アドヒアランスの方が有難いなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする