ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

発達障害の勉強会のご案内

2019年10月09日 | 発達障がい



すっかり秋の風になりました。


さて、発達障がいをもっと身近に、
カウンセリングルーム小箱の連続講座は
第5回となりました。

私も度々お邪魔しましたが、とても分かりやすく、
凸凹が大きく発達障害と診断されている方にも

凸凹が小さくても、誰にでもある特徴なので、
自分のためにも、発達の問題を理解するためにも、とてもためになります。


託児付きでの講座で、託児の締め切りは本日2019/10/09です。

タイミング合う方は是非ご参加下さい。

お申し込みは、チラシを載せますので、
チラシに載っているQRコードからLineでお願いいたします。
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認知症の割合

2019年10月09日 | 認知症
認知症は7人に一人と聞いたことがありますか?

2012年の厚労省によると
日本では65歳以上では
462万人が認知症というデータでした。

これは7人に一人の高い割合です。

厚労省の予想では、
2025年には、認知症は700万人になり、5人に1人になるとされています。


ところが、もう既に軽度認知症を含めると65歳以上の25%が神経認知症候群だそうです。

軽い認知症状も含めると、認知機能に障害を持つ65歳以上は、
4人に一人ということになります。

アメリカ精神医学会の診断基準DSM-5 では、
neurocognitive disorders という用語 が導入されました。

神経認知障害群と訳され、認知症と軽度認知障害を含んでいます。

これは、1 つ以上の認知機能の低下がみられ、

その障害された認知機能は時間の経過に従って下がっていくことが

明らかにされる場合に診断されます。


その上、日本は、
人口の、65歳以上が21%を超え、2007年に超高齢社会へと突入しました。

今後も高齢者率は高くなると予測され、2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。

平均寿命が伸びていますが
認知機能がしっかりしていなければ、本人はもとより、周りも大変です。

4人に1人と聞いてショックをうけました。
心の健康、運動、食事に気をつけます。
ニコニコ、テクテク、カムカム。
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お金をあげるとやる気ぐなくなる

2019年10月07日 | こころの子育て
Deciの心理学実験によると

自分たちでやりたいと思ってやり始めた(内発的動機付け)パズルを解くごとに
お金を与えられると(金銭的報酬)

動機付けは、変化していきます。

お金をもらった方が、パズルへの取り組み時間が短くなるというのです。

つまり、子どもたちに勉強ができたからといってお金を与えていると

だんだんやる気がなくなっていくのではないか…
と考えられます。

実際、皆さんがもし、何かを知りたいと思って勉強していて、
その行為に報酬をもらったとしたら…
興味関心が失せるでしょうか?

子どもが、初めから、やらされているも思っている勉強ならば、
お金をもらうと
お金のために勉強するようになるということでしょう。

それならば、知りたいと思う興味・関心を引く動機づけの方が、やる気は増すでしょう。

「どうしてなんだろうね?」

「あなたは、どう思う?」

などと、話しかけるのも良いと思います。
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生きる意味

2019年10月06日 | 生きる意味



「夜と霧」の著者として知られるヴィクトール・フランクルは、精神科医、精神分析医。

フランクルは、ユダヤ人であったために
第二次世界大戦中、ナチス強制収容所に送られ

働けなくなったら、自分もガス室送りになるかもしれない
という状況の中で、生き残り多くの人々を観察しました。

この経験をもとに書かれた「夜と霧」は、
1991年のアメリカ国会図書館の調査で
「私の人生に最も影響を与えた本」のベストテンに入ったそうです。

九州大学医学部のある先生が癌を患ったときに
フランクルへ手紙を書かれた時のエピソードです。

残念ながら、その時はもうすでにフランクルは死亡してしまっていたそうですが、
幸いなことに、フランクルの奥様から返事の手紙が来たそうです。

「もし夫が生きているとしたらこんな言葉を返したと思います。

あなたが誰かのために
何ができるかを考えて
それをやってください。

その医師は、その後20年も活躍されたそうです。



🌻フランクルの著書

「夜と霧」
「「生きる意味」を求めて」
「意味による癒し ロゴセラピー」
「意味への意思」
「人間とは何か 実存的精神療法」など。

🌻ヴィクトール・フランクルの言葉

「そもそも
我々が人生の意味を
問うてはいけません。

我々は人生に
問われている立場であり

我々が人生の答えを
出さなければならないのです。」

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喜びは分かち合ってこそ

2019年10月04日 | こころの子育て

赤ちゃんは、4〜5ヶ月ごろから自分に喜びを与えてくれる養育者(母親)が、
その行為を喜びを感じながら行ってほしいと望んでいることを
明らかにした研究があります。

フランスの発達心理学者アンリ・ワロンの研究観察です。


子どもは、赤ちゃんの時から母親と一緒に喜び合いたい。

自分1人で喜んでいることは、本当の喜びではない。

相手(他者)と一緒に喜びを分かちあってこそ
初めて本当の人間的な喜びになることを
本能的に実感している。

喜びを分かち合う経験の中で、
子どもは他者とコミニケーションを取る力を身に付け

人間的な情緒発達の基盤が
育てられる。

「はじまりは愛着から」
児童精神科医 佐々木正美著
福音館書店より引用
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あえて悲惨な映像から遠ざかる

2019年10月03日 | カウンセリング



今日2019/10/03は、午後7時半過ぎから福岡市東区大橋会館にて講演です。

博多駅は、外国からの観光客でごった返しています。今日は大阪でラグビーの試合があるから九州から大移動だそうです。

さて、「共感疲労」という言葉を聞いたこと、ありますか?

共感疲労とは、他者の苦しみや悲しみに接したとき、感情移入しすぎてしまい、
無気力状態に陥ってしまうことです。

二次的外傷性ストレス[Secondary Traumatic Stress〈STS〉とも言います。

燃えつき症候群に似ており、心身が疲労して、心のエネルギーが低下してしまった状態を言います。

1990年代に、新しいストレスの名称として精神医学界で使われ始めたそうです。

がんなどの末期患者と接する医療従事者や、
外傷後ストレス障害(PTSD)患者の家族など、

苦しむ人を支援したり、苦しみを目の当たりにする人に起こると報告されています。

直接ではなく、間接的に、トラウマ(心的外傷)となりうる出来事に直面した場合に陥る心の状態のこと。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生後、
大津波が家屋や車をのみ込む場面や、
変わり果てた町の惨状など、
悲劇的な映像や報道が続いたため、
被害に遭わず無事に過ごしている自分に罪悪感を抱いたり、
無力感に陥った人が、多くいました。

私は、これがきっかけで
震災直後から、朝日カルチャーセンターで「感情処理法」の講座をするようになりました。

東北から遠く離れた九州で学校給食を作っている栄養士さんによると、
あの映像が毎日毎日流され、他の番組が一切放送されなかった数日間、
小学校の子どもたちの給食を残す量が
少しずつ増えて行き、
子どもたちはあの時期は、異常に食べなかったと話しておられました。

それで私は、ニュースなどで悲惨な映像や情報に触れることで、落ち込んだり、不安になったりしている方には、
あえて悲惨な映像から遠ざかるようにとアドバイスしています。


ここからは、対人援助職に多いとされる共感疲労について見ていきます。

他人を援助するということは、他人の人生に直接的に関わることです。

援助している人に対して抱く共感には、
肯定的な面と否定的な面の両方があります。


これからご紹介する自己テストは、
支援者用の自分の共感状態について気づくのを助けるものです。  

他人を援助する中で、バーンアウトや共感疲労のリスクがどれくらいあるのか、

また満足の程度がどれくらいであるのかということについて気づくきっかけにしてみてください。

以下の、自分についての項目を考えてみましょう。

これからあげる項目について、この一週間で、あなたがどれくらい頻繁に体験したかということを、正直に数字でお答え下さい。


援助者のための共感満足 / 共感疲労の自己テスト
 (Compassion Satisfaction/Fatigue Self-Test for Helpers) 
―日本社会事業大学版―(短縮版)


以下の1から34までの項目について、 
それぞれの文章の後の□に、該当する数字(0から5まで)を記入してください。

まったくない 0
ほとんどない 1
 2,3度ある  2
何度かある  3
 頻繁にある  4
かなり頻繁にある 5

あなたについての項目

1
幸せである。
2
私の人生は、満たされたものだと思う。
3
自分を支える信念をもっている。
4
他人から疎遠であると感じる。
5
過去のつらい体験を思い出させるような考えや感情を避けようとしてしまう。
6
過去のつらい体験を思い出させるような活動や状況を避けていると思う。
7
自分が援助している人に関連するフラッシュバック(場面を急に思い出すこと)を体験することが ある。
8
強いストレスを感じる体験をふりかえる時に、仲間からのよい支援を受けることができる。
9
大人になってから経験したトラウマとなる出来事を、思い出してしまうような体験をした。
10
子どもの頃経験したトラウマとなる出来事を、思い出してしまうような体験をした。
11
自分の人生におけるトラウマとなる体験を「ふりかえる」必要があると考えている。
12
自分が援助している人たちと関わることで、非常に多くの満足を得ている。
13
自分が援助している人たちと関わった後に、とても元気付けられる。
14
自分が援助をしている人が、私に対して言ったことやしたことにおびえている。
15
自分が援助している人の状況に似た夢に悩まされることがある。
16
自分が援助した人のなかでも、とりわけ難しい人との時間のことで、頭の中がいっぱいになるこ とがある。
17
自分が援助している人と関わっている間、過去のつらい体験を突然、無意識に思いだしたこと がある。
18
ささいなことで怒りを爆発させたり、いらいらしたりしてしまう。
19
自分が関わっている人を、どのように援助できるかということを考えるのが楽しい。
20
自分が援助している人から聞いた、トラウマとなるような体験のことが頭から離れず、眠れなく なっている。
21
援助している人たちのトラウマとなるストレスが、こちらに移ったかもしれないと思う。
22
自分自身が援助している人たちの幸福や福祉についてあんまり考えなくなったと思う。
23
援助者としての今の仕事に縛り付けられていると感じる。
24
自分が援助している人たちとの仕事に関連した絶望感がある。
25
自分が援助している人のうちの何人かについては、その人たちと関わるのが特に楽しい。
26
援助者という自分の仕事が好きである。
27
援助者として働く上で必要な手段や資源を持っていると思う。
28
自分は援助者として、「よく、やれている」と思う。
29
仕事仲間と楽しくやっている。
30
私が必要としている時には、自分の仕事仲間に頼って助けてもらえる。
31
仕事仲間は、助けを必要としている時には、私を頼ってくれる。
32
仕事仲間を信頼している。
33
どのように援助していくかという「援助や査定のための技法・知識」の進み具合に遅れずについ ていくことができていることに満足を感じる。
34
自分が、援助の技術や手順についていくことができていることに満足を感じる。


平成 21.22.23 年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究 C
「共感疲 労の観点に基づく被虐待児支援プログラムの構築」
「共感疲労の最適化水準モデル」とファンクショニング概念の構築に関する研究
藤 岡 孝 志著より引用


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頭を撫でて育てる

2019年10月02日 | こころの子育て





子どもが小学生の時に、
学校で本の読み聞かせのボランティアをしていました。

その当時はボランティアのお母さんが
昼休みに学校に行って
廊下で敷物を敷いた上に座り
そこに集まってきた子どもたちが絵本の読み聞かせをきくという形でした。

冬は寒かったあ。
でも、子どもたちのキラキラした表情が見れるのがとても楽しかった。

そして、その何年後かには
小学校の授業に
読み聞かせの時間を入れていただくようになったんです。

お母さんたちは、主に自分の子どものいるクラスにボランティアに入りました。

音楽室で45分間
何人かのお母さんが当番制で
数冊の本の読み聞かせをしていました。


本の選択は、お母さんたちに任されていました。


高学年の息子のクラスの読み聞かせの時間
ある日、私は齋藤孝著の「声に出して読みたい日本語 1 」を持っていき、
その中にあった「じゅげむ」を読みました。

この本は、朗読、朗誦に適した日本語のさわりを和歌・俳句・歌舞伎・落語・小説・詩・お経・物売りの口上などあらゆる分野からピックアップしてあります。

本の冒頭に著者の齋藤孝さんは、これらは日本語の宝石だと書かれています。

「じゅげむじゅげむ、海砂利水魚の〜」
と読み始めると、子どもたちは大笑い。

担任の先生が、私に「お母さんその本貸してください」とおっしゃって

その日から、子どもたちのクラスで、
じゅげむの長い名前を覚える大会が始まったそうなんです。

家に帰って夢中で
「じゅげむ、じゅげむ」
と、息子が言ってるのを聞いて
その大会のことを知りました。

じゅげむは、確かに面白い落語なのですが
実は、至る所で子育ての真髄に触れています。

子どものけんか介入しようとした大人が
子どもの長い長い名前を言っている間に
子どもたちが仲直りしている。

つまり、見守りなさいということ。

そして、こんなことも書かれています。


「ほんとに子宝に優れたからはありませんもんで、目に入れても痛くない(中略)

そうはいっても悪さをすることがありましてしかなければいけない時もありますが

それでも、頭を撫でて育てて悪い人間になったものはいないんで、

笑声のする人が1番良いようです。」

絵本も出ています。

落語絵本「じゅげむ」川端誠著 クレヨンハウス

「声に出して読みたい日本語  1 」齋藤孝著 草思社
(文庫、CDブックなどもあるようです)



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