自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

山口へ その2。

2021年12月11日 02時58分57秒 | 自転車



2度寝して 起きたら8時だった


人んちで2度寝するとは
太い野郎だ(笑)




五穀米と野菜たっぷりの朝食をいただき
真悟ちゃんが握ってくれたおにぎりを持って出発



行き先は「マーボン美容室」だという





連れてこられたのは
思いっきり山道(笑)


何でここが美容室?





ロードバイクでスイスイ上っていく真悟


以前はこの山道の途中に
グーグルマップの間違いで美容室がマーキングされていて
何があるのかと来たことがあるらしい


真悟ちゃんのライドは いつもそんな感じで
家から半径50キロ圏内の道は 全て知り尽くしていた
ちょっと脇道があると「そこは行き止まりです」
「そこはさっきの道につながります」という情報が出て来る
きっと心が冒険家なのだ




オフロードは10分ほどの距離
「こんな感じで良かったですか?」と
バッチリ色々分かって お手頃に楽しめた
グラベルロードは良くできていて
フレア(下側が広がっている)ハンドルは便利だったし
40Cの太いタイヤは安心感が違った
舗装路を走ると少ししんどいけど
番組の「マウンテンバイク同好会」ぐらいの道なら
これで行けそうだ




真悟ちゃんは普通のロードバイクで危なげなく走りきった
私は2度足をついてしまった
もっとオフロードを走って 私も上手になりたい






元首相の安部家の墓があるというので
行ってみた





道は立派だったが
墓石は普通の大きさだった



墓石に 父と祖父の功績が
何行にもわたって掘られていた



権力者というのは
なんなのだろうか
人々がすり寄ってくるのが快感なのか
自分の意のままに決まりを作れるのが楽しいのか



私は自分が権力を持ってはいけない人だと思っている
権力を持つと いらんプライドが心を支配してくる
そして自分よりも弱者と認識している人に対して
優しくできなくなる


私は権力と遠いところに
自分の身を置いていたい






長門市の北 向津具半島へ


「向津具」は「むかつく」と読むらしい


かつてここは「向国(むかつくに)」「向津(むこうつ)」と呼ばれていて
それが転化し 「向津具(むかつく)」になったようだ








山肌を切り開いた 小ぶりな水田と
小さな入江や漁村が交互に現れる





平坦な道はほんのわずかで
あとは激坂だらけ
最低200Wないと進まない(笑)





点々とある棚田
いつ切り開かれたのだろう
意外と明治以降なのかもしれない


半分は草地になっていた
おそらく10年後には山に埋もれてしまう田んぼもあるだろう





走りながらの会話は良い


何のわだかまりもなく
いろんな話をした
トレーニングの話
出会った人の話
どうやって生きて来たか
そしてこれからどう生きていくのか



無言の時間は
風の音が埋めてくれる





吉田松陰も絶景を楽しんだという
川尻岬


寒かった(笑)





最後は懐かしい場所へ





5年ぐらい前だったか
番組で 地元チームとヒルクライムをやった場所



一本全力で走ろうか迷ったが
今の自分には必要ない気がして やめた






目の前のハーブ園でとれたミントで作った
お茶を売っていた


香りが濃くて 美味しかった






自走で空港まで戻ろうと思っていたが
真悟ちゃんが 車で2時間かけて送ってくれた
何ということだ
何の打算もなく 他人にこれほど親切にしてくれる人がいる
驚きと喜びをお土産に 東京へ戻った



腹が減っていたのを思い出し
夕食は空港で買った「しじみバター醤油せんべい」

オススメです★