自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ゴールしたよ!

2011年09月12日 23時07分25秒 | 世界自転車探検部



6日間、500km超の自転車旅。
オンジェイ、なんとか無事にゴールできました!

しかも最終日は全日程で最高の晴天。
美しい雲が光をまとって青空に流れている光景は
まさに息をのむほど。

これまで走った場所の中で
トスカーナが最も美しい場所でしたが、
それに匹敵する美しさ。
カメラのファインダーをのぞいているのがもったいないけど、
(ファインダーを見ていると、実際の風景はまったく見られないのです…)
撮らないのもまたもったいないので、
延々と撮り続けちゃった。
使えるのは数分なのにね。


最終日の走行距離は100km。
朝6時撮影開始で余裕で到着のはずが、
途中に思いのほか坂道が多くて(しかも15%超の激坂)
けっきょく到着は時間ギリギリに。
探検部っていつもこうなるのね…。


無事に、と言ったけど、
今回は私、だいぶ負傷しました。
撮影車のフロントガラスに頭突きするハメになって鞭打ちに。
(一晩たって首が回らなくなってきた)
絶景のためにいつもより撮影をがんばりすぎて、
右足ふともも裏が軽い肉離れ。

私は気付かなかったけど、窓から乗り出しての撮影中、
太~い木の枝が頭の上10センチを通り過ぎて行ったらしい。
そのときの走行時速は70km/h。
当たってたら…天国に行けたかな?


到着したのは現世の天国。
息をのむ夕景。
どうぞ放送をお楽しみに!
さあ、帰国したら編集が待ってるぞ……




最強ドライバー。

2011年09月12日 00時26分26秒 | 世界自転車探検部
自転車探検部の撮影車。
ドライビングテクニックが映像に直で反映されますので、
このドライバーがいかに大切かというのは、
お分かり頂けると思います。



今回のドライバー、ミハルくん。
実は私もオンジェイも、一度仕事したことがあるんです。
チェコの自転車旅のオープニング、ウィーンのホテルの中で
カメラがふわふわ、ぐるぐる、旅人2人の周りを回っていたのを覚えていますか?
あのカットを撮影してくれたスロバキア出身天才カメラマンなんです。
(あのカメラは特殊機材で、30キロくらいある機材を背負って歩くので
 特別に訓練された人でないと撮影できないんですよ)

ドライバーが私と撮影のイメージを共有できれば、
最高の映像が撮れるに違いない。
その願いに応えてくれたんです。


しかし、
天才カメラマンのミハルくんに見守られながら撮影するのは、だいぶ緊張したぞ!


その出来映えは番組をご覧頂くとして…。


なんとミハルくん、
私より年上かと思ってたら…27歳!
キャリアは8年。年末からブラジルに移住して
向こうで5年ほど映像の仕事をしに行くんだって。
しかも就職できるかは未確定なのに。
思い切った奴だなあ。


そんなミハルくんに「お前ら2人ともクレイジーだ」
と言わせるような旅を続ける我々も
かなり問題だと思うけど…☆



あとひと息。

2011年09月11日 01時17分59秒 | 世界自転車探検部
ブラチスラバを出発して、何日経ったのでしょう。
ずいぶん走りました。
思いのほか距離が嵩んでおります。
そして思いのほか、素敵な出会いに恵まれました。



美しい村があると聞き、ルートを思いっきり変更したら、これが大当たり。
(かなり遠回り&激坂のおまけつき…)
とてもとても素敵な出会いがありました!
私はカメラを回しながら泣きそうで困っちゃった。



自転車の旅はまさに体力勝負。
急ぎたくても、きっちり休憩はとります。



そして夜は夜で楽しい祭りに出くわしたり。
…ホント、恵まれ過ぎですよ。
もちろんその分、寝不足なんですけどね。


ちなみに今回の撮影車のドライバーは
なんとプロのカメラマン!
よって、私が写っている写真は彼が撮ったもの。
私が撮ったオンジェイの写真より良かったりして…

いなか道。

2011年09月09日 23時12分59秒 | 世界自転車探検部



いなか、という言葉が当てはまるかどうか。

スロバキア中央部に入ると、
ご覧のような景色が広がります。

季節はすでに秋。
農村では収穫の時期を迎えていて、人々の笑顔は明るい。
でも、朝晩の気温は10度前後になるので、
寒さに弱い私はちょっと大変。
(荷物も増えるし…)



社会主義時代が終わって21年、
当時はボロボロだったという街並も
いまでは美しさを取り戻しています。
そしてどんな小さな町にも宿泊所があるので、
いまのところホテルが無くて困ることにはなってません。う~ん残念☆



撮影は毎朝7時スタート。
夕方、走行シーンが十分に撮れた後は、
カメラを持たずに走ります。
これぞ至福の時間。
だって、海外で荷物なしで走って、
森の空気を全身で味わえるなんて、贅沢でしょう?

旅のスタート。

2011年09月08日 00時16分11秒 | 世界自転車探検部
スロバキアの首都、ブラチスラバ。
街の一角、ちいさな旧市街には
19世紀末の素朴で美しい街並が残っています。
今回の旅のスタートは、この美しい街からです。





オンジェイの旅は、今回も現地調達。
乗る自転車やウェアはもちろんですが、
オシャレに関心の無いオンジェイの場合
私服の調達から始まります。
(スタイリストが私なのはどうぞご勘弁)

しかし、なかなかオシャレな服が見つからないスロバキア。
店にはオンジェイが普段着ているような「グレー&カーキ」系の色ばかり。
趣味合わないなあ。。



なんとか私服から自転車ウェアまで調達完了し、
いつものように「自転車店」を開業!
自転車文化の進んだスロバキアでは、
誰も珍しがる人はいません。


さあ旅立とう! と思ったところに、
オンジェイの電話が鳴り響く。
大事な用事だというから、食事しながら待つことにした。

コソコソ話す様子から、どうやら相手は女性らしい☆
…私は男女間の話には寛容だから、そっとしておいたけど、
1時間経っても終わらない。
けっきょく私はオンジェイを叱り飛ばした。
ホント、しょうがねえなあ。


アドレナリン満開の私と、
ちょっとしょんぼりしたオンジェイ。
しかしその空気も、秋を迎えたスロバキアを走り出せば、
一気に吹き飛んでゆく。


しかし、妙な電話のおかげで初日の走行距離は40kmだけ!
全行程は500km……たどり着くのか~?


※コメントへのお返事、書けていなくてすみません。
 ロケが終わったら必ずお返事します!

旅の終わり。

2011年09月03日 19時53分50秒 | 世界自転車探検部


生放送が、なんとか終わって、
私はようやく力が抜けた。
シーギリヤにたどり着き全ての撮影終了を宣言した時も、
編集が終わった時も、
本当に喜べたことがないのだ。
その長い長い緊張が、ここで初めてほどけていった。
ああ、長い旅がやっと終わったのだ。
涙が出そうで困った。


宗彦氏と遅い食事をして、
この先のことを語り合ったのが数時間。

もう、次の旅が始まるのです。
そのまま帰らず会社でデローザと撮影車の梱包。
スリランカの旅で使ったお金を精算。
さらに次の旅の打合せをし、
いま帰宅して、これからロケの機材と自分の荷物を梱包。


出発は月曜日!
行き先はスロバキア!
旅人はオンジェイ(探検2回目)!
…もう何もしたくないから、
ぜ~んぜんテンション上がらない!






スリランカの旅 最終日。

2011年09月02日 05時05分05秒 | 世界自転車探検部


「自転車で世界を走ってるだけで仕事になるなんて、
 楽しくていいね!」

スタジオ担当のディレクターさんが私に言いました。

もちろん楽しいです。
旅人と2人で、ともに走り、発見をし、出会い、
その日を生きた喜びを分かち合うのだから。

でも、笑顔を絶やさない旅人だって、私だって、
大変な苦労の末に作り上げているのです。
休憩で思わず座り込み、うつむくモッピーの姿。
こんな苦労の賜物として、素敵な出会いや感動があるのです。


最終日は少しだけ、走りながら悲鳴を上げるモッピーの姿を入れました。
そしてようやくたどり着いたシーギリヤの、あまりに美しい夕景。
旅人と苦楽を共にして頂けたら嬉しいです。


スタジオにはモッピーも来てくれるはず!
5日間の笑い泣きをプレゼントしてくれた旅人に、
ぜひあたたかいメッセージを!



わがままな四日目。

2011年09月01日 03時25分12秒 | 世界自転車探検部



今回は、ずいぶんとワガママを通させて頂きました。

行き先、旅人選びから始まって、
シーンの選び方はもちろん、
毎回の紹介カットや、
VTRの長さまで。


特に象徴的なのは、
4日目に出て来る「ある事件」。
山岳コースを延々と走った宗彦氏が
峠の町である乗り物に乗るのですが、
乗った後にその「事件」は発生します。

これがまた、非常にくだらない事件でして、
試写するたびに「まだ生き残ってるよ~」と言われながら、
結局最後まで残してしまったシーンです。


うはは。


探検部名誉会長である「天才おじさん」(番組責任者でもある)や、
生放送担当ディレクターの皆さんに、感謝。
特に今回は、VTRがぜんぶ長い(通常のアジアコーナーより40%増)ので、
コーナー時間そのものを長くして下さっているのです。
(その分ほかのコーナーが短くされています…申し訳ない)


ああ、感謝。

その結果お見せするのがあの「事件」だと知ったら…
みんな怒るかな??