Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

47.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月14日 | Design&3DCG
 今日は、ヴァーチャルアイランドリゾートのコミュニティエリアの風景です。古い建築の間にある路地階段を、おりてゆくと正面に海が広がる風景です。建築内部に室内照明を入れて、窓辺の生活感を出そうと試みています。このような路地といった狭隘な空間は、実際には建築的な魅力に溢れていますが、3DCGで制作するのには予想外に手間取る要素です。
 時折、どうしたらヴァーチャルアイランドのような3DCGができるのかといった質問を受けます。そんなとき私は、ソフトウェアのオペレーションを覚えれば誰にでも制作できますよと回答します。それで質問者は、安心するのでしょうけど・・・。
 実は・・・の部分が重要なのです。多分パソコンや攻略本を読んでソフトが自由に使えるようになると、クリエイションができる気分になるのでしょうね。でもそれは、錯覚にすぎません。 コンピュータは、オペレーションには応えてくれますが、クリエイションはできません。クリエイションは、やはり制作者の経験や感性がものを言う世界です。或いは制作者の感性等で、良くセレクトされた情報量といっても良いでしょう。こうしたことは、個人の能力であり、普段からの努力と経験と研鑽以外のなにものでもないですね。
 だからこそコンピュータは、クリエイション表現のための優秀な道具の一つになり得るわけです。私にとってのクリエイション感覚では、筆記用具がコンピュータに変わったにすぎません。だから、コンビュータやソフトウェアは、巷では攻略本などがいくらでもありますので、勉強するのは容易ですし、私もあまり教えようという気分には、なれません。
 それよりも、多くの人とコミュニケーションし、街を歩き自然と親しみ、彼の国の光を見に行くことのほうが、はるかに重要です。そんな生活経験から、クリエイティブな発想が沸いてくるわけです。
 今日の京都は、湿度もなく晴天であり、1年の中では大変快適な気候です。こういうときこそ、街をあるきたいと思います。明日は葵祭があります。晴天だから、京都御所から上賀茂神社まで行列がゆくでしょう。
 こうした気候の良い時は、書を閉じ、パソコンを終了させ、ときには授業も休んで、街や自然に出て、気持ちのよい、空気をおもっいきり吸ってみてはいかがですか?

制作:Vue5,Poser6.0
コメント
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