Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

NIKON FREAK442. 小説:小樽の翠48. 茉莉さんの出産

2020年03月13日 | Sensual novel

 

 積丹半島の撮影も、今日は今一だな。曇天で波があれている光景などを素晴らしいと人はいうが、暗すぎて、なんもうつらんですよ。早めのバスで小樽へ戻って翠の店で休もう。

・・・・

店員さんかがおもむろに「翠さんねぇー、さっき病院へゆきましたよ・・・」

はあっ!、体調でも崩したのだろうか。翠が勤めていた南小樽の病院へ出向く。

受付に、身体の大きな体格の良い看護師さんがいた。

あら、アチキね!、なんだ看護師さんは私の顔を知ってるのか!?。

翠は、2階よ・・・

もしかして、あれが噂の晃子さんか・・・。

つれられて、ゆくと産婦人科の分娩室だった。

そこに翠とマサヒロ君がいた。母親と息子がいるというべきか。

翠「茉莉さんの赤ちゃんが生まれたのよ!」

およよ!

翠「茉莉さんが高校の部活で油絵を描いていたら、破水したんだって。それで保健の先生をよんできて、あら、生まれそうだ!、というので救急車よ、昼頃の話ね、アチキはスマホ忘れていったでしよう。さっき男の子が生まれちゃったよ。母子ともに健康です」

なんとも急展開ですか・・・。

マサヒロ「あっ、あれ!、あれ絶対イケメン!(^0^)」

アーティストの直感かい!?、ほな新生児室へ顔でも見てゆこうか。

新生児室に赤ちゃんが沢山並んでいる。なんか製造工場のラインみたいだな。どれだかわかんないよ。

マサヒロ「一番手前のあれ!!」

ふぅーーん、こういうとき男は感激がない。

みた、一件落着か。病院の廊下をマサヒロ君と歩きながら、何人ぐらいつくる予定?

マサヒロ君が指を立てて3人!、ツカモッチャン先生みたいに、あと4人たして・・・・・・。

マサヒロ「それ育てるのが大変ですよ・・・」

叔父いちゃん達もいるし、ほら3人以上は国が補助するらしいよ・・・

うふん、やるー!、とマサヒロ君と腰をスリスリ、ウッヒー、ヒッ、ヒッ・・・。

翠「二人して、なに、にやけているの?」

おばあちゃんですか・・・・

翠「おばあちゃんとは、失礼な・・・・」

あら、ひいおじいちゃん達は?

翠「さっき一番できた。家で準備しなきゃというので、買い出しにでかけたよ」

まあ茉莉さんも寝ているし、帰ろうよ・・・。

・・・・

小樽の街を歩きながら・・・

原因と結果というやつだな。

男が欲しい!、女を捜さなきゃ!、イケメンだ!、美人だ!、ブスだ!、気立てが良い!、と世間に話題を振りまき、色だ!、恋だ!と、恋愛小説もどきに大騒ぎし、やった、燃えた!、いった!と、はしゃぎ回り、できた!、不倫した!、それでもたりないとと風俗産業まで動員して、世の中をあげて血眼になってかけずり回り、その結果、できた、生まれたで、ようやく赤ちゃんに結実して一件落着。

翠「マサヒロは、そんな不純じゃありませんよぉーー」

その原因と結果の世の中のプロセスが大げさだよね。

翠「それが人間の世界よ!」

翠のケツをなでながら、家路についた。

翠「あっあーん、割れ目に指を入れると感じちゃうのよぉー・・・」

・・・

 

NIKON Df、AF-S NIKKOR28-300mm3.5-5.6G

1)ISO400、焦点距離105mm、露出補正+0.67、f/11、1/400

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする