Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編423. 今年のフィールド機材、京都祗園は撮影禁止の高札が立っている!

2020年03月23日 | Photographic Equipment

 

 旅の荷物の中で撮影機材が一番重たいしかさばる。

 昨年のポルトガルでは、フィールド機材EOS1Dsmark3+EF28-300mm/f3.5-5.6Lの3.1kgのシステム、また前回の小樽はEOSの1/2の重さのニコンDf+AF-SNikkor28-300mm/f3.5-5.6Gのシステム1.5kgを使用した。どちらも広角側が28mmまでなので、建築を撮影する場面になると、もっと画角の広い超広角レンズが欲しいと思ったが、そうなると2台持ち。だが旅の荷物を飛行機の機内持込手荷物制限内だけにすると、いつも1つの機材しか持ち出せない。

 そこで、SONYα6600+長焦点レンズ付きを調達した。重さ0.828kgでニコンシステムの1/2の重さ。バッテリーの持ちも改善されている。これに修理から戻ってきたα6000を加え、長焦点ズームと超広角ズームレンズのSONYのシステムができた。

α6600+SEL18-135mm/F3.5-5.6、α6000+SEL10-15mm/F4

 この2台体制で総重量1.397kg、私のフィールド機材のなかでは最軽量だ。このSONYシステムは、フルサイズではないというハンディはあるが、フルサイズ換算焦点距離が15mmから200mm、さらに画質は落ちるが全画素高解像ズームを使用し400mmまでとなり、しかも大変軽いので街中で2台を同時に楽に振り回すことが可能だ。

 SONYに手をだしたきっかけは、昨年α6000を調達しデスクの上に置いといた。テレビやビデオのSONYねぇーー、こんなのメカマニアの玩具だろう・・と思っていた。だからシステムにするとは昨年までは全く考えていなかった。実際に使ってみると、実は使い勝手が大変よい。3万円代のミラーレス一眼レフボディは、あなどれないところがあった。

 このシステムで撮影した試写画像をphotoshop修正し、つまりコントラスト、彩度、色調を補正し、図2)〜4)にあげた。試写の結果は、なかなかよいではないですか。特に4)は静音モードで全画素高解像ズーム400mmとし、iPhoneで操作しながらアップで自然な表情を撮った。感度次第では、画質がそれほど荒れることもなく、400mmの焦点距離を日常的に使うことができそうだ。手元のEOSのEF100-400mmLレンズと同じ役割が果たせる。そうなるとこれからも、この小さなシステムが活躍する予感。軽い、かさばらない、それがどんな機能よりも強力なスペックになる。もちろんイメージセンサーは、SONY製だから申し分ない。

 カフェで珈琲タイムをしていたら、大きなEOSを抱えた年配の叔父さんが、何!、あの小さいのは玩具か?、撮影機材か?、撮れるんか?、と疑念の視線で私の顔をみていた。私の経験では、大変実用的な機材なのです。

 そこで祇園で試写していたら、図5)、図6)にあげたスマホの写メも含めて私道での撮影禁止という看板が立てられている。花見小路は公道だけど、それ以外の道がすべて私道であれば、私が撮影しているところは全て私道にあたり、写メも含めて撮影禁止エリアだ。下記の画像でいえば図3)がそれに該当する。撮影禁止にしたのは、舞妓さんを追いかけたりと観光客のマナーの悪さがこれまで問題視されていたし、この界隈の静かな空気が壊れるからだろう。

 そんなとばっちりを受けた都市景観の専門家としては、季節や時間によって多彩な顔をみせてきた祗園界隈の画像を、ブログにアップさせることは、もうできません。これだけまとまった規模の伝統的建造物群が建ち並ぶ京都の景観はここだけ。でっ撮影禁止となると、いよいよ身近な文化的画像が枯渇。そうなるとこのブログは「小説:小樽の翆」しか話題がありません(笑)。

  そんなわけで小樽に出かけていました。半年ぐらいは続けられるように画像をストック。何!、半年も官能小説かよ!!。そんな軽蔑の悲鳴が聞こえそうだ。だって京都は撮影禁止だもん。

 

図2. 高台寺 古い町屋が少なくなってきた京都市内である。

 

図3. 祗園界隈 現在撮影禁止エリア

 

図4. カフェにて 超高画素解像ズーム400mm相当を使用

 

図5. 撮影禁止の私道 車も入れる大きな道だが撮影禁止なので祗園のほとんどは撮影できない。

 

図6. 撮影禁止の高札、写メもだめ!、違反者は罰金1万円

 

京都市祗園

NIKON Df、AF-S NIKKOR28-300mm3.5-5.6G

1)ISO6400,焦点距離100mm,露出補正0,f/32,1/15

SONYα6600、E3.5-5.6/18-135mm

図2)ISO6400,焦点距離135mm,露出補正-0.3,f/10,1/25

図3)ISO6400,焦点距離18mm,露出補正0,f/4,1/10

図4)ISO4000,焦点距離135mm,露出補正+0.3,f/5.6,1/250全画素高解像ズーム2倍(400mm相当)

図5)ISO100,焦点距離18mm,露出補正-1,f/6.7,1/60

図6)ISO200,焦点距離97mm,露出補正0,f/6.7,1/200

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする