「今日、お茶すねが?」
青森のリュウ君からスマホメールが入っていた。
相変わらずインポの治療で小樽に通院している。
いつも八戸から夜行フェリーで朝小樽にやってきて、苫小牧から夜行フェリーで帰ってゆく。
午前中診察だから、午後は時間を持て余すわけだ。
ナンタルで遅い昼飯だった。
リュウ君「薬は一ヶ月以上はぐれねはんで、毎月通う必要がある」
というわけだ。
「それで上さんとうまくいってるんだから、吉とすべきじゃないの」
リュウ君「なんてしゃべるが・・・、女って即物的なのよ」
「まあ、男の方がロマンティストかな」
リュウ君「だよね、だって普段は楚々どすてらばって、あのどぎは生殖動物だよ」
「それで興ざめになる。それがインポの原因?」
リュウ君「そうねぇー、それまで純情さ楚々どすてあったのが、あのどぎは、もうインナーパッど脱いで、さあ入れるべどいって腰下ろすてくるんだ」
「純情な女が、即物的な女になるちゅうわけね」
リュウ君「そうなるど女でねじゃ。生殖動物もいどごろだよ。だって上がら腰グイっておろすて激すく揺するんだ。わー痛ぇ、といっても『我慢我慢』だよ。そえでゆぎそうだどいうど、『こいだば子宮に種届かねえか』どいって、わーのペニスの根元握って『まだ、出せばまいねよ』どいって身体下にすて、足広げで『さあ、入れるべ!』だもん」
「なんか料理をつくるみたいだねぇー」
リュウ君「料理もわらすも一緒だよ。そえでグイど腰押すつけでぎで・・・、わー痛ぇどいっても『我慢すんのよろ、男だべな』。そえで両足でわーの骨盤抱ぎ寄せでグイグイど子宮押すつけでくるわげ」
「貪欲な生殖動物ちゅうわけだ」
リュウ君「そうだよ、一滴も漏らさず種子宮さ入れるべどするわげさ。腰痛ぇぐらいに押すつけでぎでさ」
「その即物的なのがインポの原因じゃないの」
リュウ君「それもあるよ。男がもってら夢みでなのがねもん」
「どんな夢?」
リュウ君「あれだよ、あのアダルトサイトにある、すなやがな腰抱えで沸々ど燃え上がるどいったあんばいのさ」
「ああつ!、女の絶頂感とか、燃え尽きたとか・・あれね」
リュウ君「そうだよ。おめ女の喜びはねのがどいったらさ、『そったの男のロマンよ。あるわげねべな。わらすつぐるのは即物的なんだはんで。種全部子宮さ入れでね、外さ漏らさねでけ。もうインポだはんで大変なのよね』だってさ。そえで腰痛ぇぐらいにぴったりぐづづげでグイグイ振り回すてさ・・・」
「(*^▽^*)生殖動物ちゅうわけ・・・」
リュウ君「本音はそうよ。でっ、普段はぶりっ子すてらわげよね。だはんでアダルトサイトだきゃ男のロマンでつぐってらはんで、みんな嘘よ・・、というわげ」
「そこが、男と女の永遠に埋まらない溝かぁー」
リュウ君「そうだよ。アダルトサイトは、なもかも夢の世界表現すてらんだよ。もぢろん現実には、存在すねっきゃ」
「ぶりっ子は、男の妄想につきあうのは仕草だけ、SEXでは即物的な生殖妻というわけだ」
そんな話で、ナンタルの午後の笑える時間が流れていった。
即物的行為の結果生まれた子供達は、もっと即物的であり、それでは人間があまりにも疲れるので、神や世の中はめでたい概念というか癒やし系を沢山つくりだし、だましだまし子育てをさせてゆく。
・・・
小樽のからっとした空気の夏の時間がすぎていった。