Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング712. 小説:小樽の翠636. カップル達の進路相談

2023年04月04日 | field work

 雪は随分溶けたけど、まだ寒い日が続く小樽だ。
明菜姉ちゃんは高校の授業が終わったので春休み。画材屋のバイトがないときは同級生の彼氏の家と愛の時間を過ごしている。彼氏の家は夫婦ともに仕事にでているから、昼間は高校生のカップルの時間というわけだ。それが若かろうが熟年であろうが、好きになったら年齢は関係ないのだろう。
・・・
彼氏「今日は激しく燃えたね!?。膣に吸い込まれる感じ・・・」
明菜「最近すっごく感じるようになったんだ。身体がガクガクと収縮する感じがしてさ・・・」
彼氏「燃え尽きたって感覚かなぁー」
明菜「いっちゃうと男がすっごい好きになる感じ・・・。もう一時も側を離れたくない感じになるんだな・・・、離れたら側次の男になるかもよ・・・・」
彼氏「一生ラブラブですごせたら、愉しいだろうね」
・・・
明菜「君は受験はどうするの?」
彼氏「東京藝大かなぁ・・・」
明菜「私達の力じゃ無理かもよ・・・」
彼氏「無理かなぁー」
明菜「全てを捨てて数年浪人しながら目指すなら別だけどぉーー」
彼氏「明菜は捨てられないし、それはやだなぁー。じゃあ武蔵美!」
明菜「武蔵美も多摩美も今は私学の名門だよ。藝大同様に難しいかなぁー」
彼氏「ならば地元か・・・」
明菜「札幌市立大学があるよ。通えるし・・・」
彼氏「現実的な話だなぁー」
明菜「恋は現実よ。君は卒業して美術の先生を目指せば・・・」
彼氏「画家じゃ食べられないから、やはり美術の先生が現実的かなぁー」
明菜「小太郎兄ちゃんの彼女が筑波の芸術だって・・・、彼女がいってた。夫婦用の学生宿舎があるんだって。それで同級生同士で結婚するカップルも多いらしいよ。男の子と女の子が仲が良いんだって。これって受験雑誌には載ってない情報だよね」
彼氏「そういう手もあるか・・・」
明菜「私達みたいなのがいたって不思議じゃないよね。一緒に受けるか・・・、先生の進路相談で学科は大丈夫だって言われたもん
。ついでに君もOK!。滑り止めに札幌市立大ね」
彼氏「筑波なら高校の先生の大派閥だよね。日本の高校の先生の半分ぐらいは筑波出身だっていう話を聞いたことがある」
明菜「一緒に受けて夫婦寮に入ろうよ!!」
彼氏「そうするか・・・、合格したら籍をいれようよ!!!」
明菜「うれひい!!!、これで一生離れる事がないんだ!」
そういって明奈姉ちゃんは彼氏に抱きついた。
若いカップル達の進路相談だった。
夫婦になることを目標に大学受験を頑張る高校生というわけだ。それって随分と筑波大学向けのキャラクターだよね。
まあ独りで頑張るよりも二人で力を合わせた方が、すっごーく頑張れるよな。
そんな方法があったか・・・。
合格すれば夫婦寮があるし・・・。
・・・
早く春が小樽に来ないかなぁー、そんな待ち遠しさを感じる4月である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする