Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング743. 小説:小樽の翠655. 夏が来ようとしている

2023年06月07日 | field work

 最近翠の病院も感染症の流行が納まっているので平時の勤務態勢が多い。今日も日勤だから朝から出かけている。
 夕べ翠と激しく燃えたのだから体は怠い。遅く起きたアチキは、翠のつくってくれたサンドイッチと珈琲で朝の緩い時間を過ごしている。もちろん緩いのは、世間ではなくアチキだけなのだが。だから郊外へスケッチに出かけようか。
 山の方へレンタカーを走らせると、あの真っ白な雪が全て消えて初夏の景色が広がっている。すごい気候の差だ。一気に春、そして夏が来ようとしている。
 描き終えると街へ降りて遅い昼飯にしよう。さていつものコロンビア珈琲でハンバーク定食だな。ここで昼を食べると大きなソファーだから午睡したくなる。そしていつものように赤ん坊を連れたナロナロとした格好の玲香姉ちゃんおこされる。
玲香「アチキー・・・、あっ眼が覚めた(*^▽^*)」
「オッス、いつものように心地よく昼寝をしていた。ジュニアは随分大きくなったじゃないか・・・。あのお家で出産した光景がいまでも鮮明に記憶があるよ」
玲香「あら、アチキ、あのとき来たっけ?」
「夜中に翠から電話があってさあ、それで起こされて、夜中におにぎりの差し入れをもっていった」
玲香「全然覚えてないわ・・やだ!」
「そりゃ、そうだよ。みんなに取り囲まれてなんか賑やかでさあ、奥の方で大の字になって寝ているんだもん」
玲香「超重労働だったからねぇーー(*^▽^*)」
「お家の出産風景もなんか愉しそうだったよ・・・」
玲香「だってさあ、産気づいたときマサヒロ君が来てくれなければどうなったかと思ったもん」
「マサヒロ君はおじいちゃん達がつくったなれ寿司を届けにいったんだもん」
玲香「そいでヘルプしたら、今度は産婆さんを担いできたもんね。アチキのようによく寝てよく食べるからさ発育も早いよ」
「だよね。背中でふんぞり返っている。元気な証拠だ。今日も病院勤務かなぁー」
玲香「そうだよん。毎週今日は夜勤日なんだ」
「翠と交代か・・・」
玲香「感染症もなくなってきたから、いつもの平和な病院。といっても救急患者は来るけどね」
「平和なうちに帰りますか・・・」
玲香姉ちゃんと世間話をしながら入船の通りを家路についた。
結構長い1日だったけど、まだ空は明るい。
・・・
梅雨がないから、そのまま夏になる感じが心地よい小樽である。

追記
テニス全仏オーブンのハプニング
YAHOOニュースJAPAN
「加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組とマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組が、ベスト8進出を懸けて対戦。その第2セットの第5ゲームで、スチアディがリターンをミスした直後に、加藤が相手コート側へ軽くボールを打ち込んだ。その球が相手ペアにボールを渡そうと待っていたボールガールの頭部に直撃したのだ。」
結果は、ジュジュ主審は危険な行為だったと判定を覆して失格処分とし、試合終了を宣言。全仏主催側から今大会で獲得した賞金とランキングポイントを没収。これを廻って世界は賛否両論。
・・・
 私が思うに、加藤はなぜ試合を即座にストップさせ、すぐに少女のところに駆けつけ医者をよぶなどの対応をしなかったのだろうか?。一流の選手だったらそうするだろう。例えそれがパフォーマンスだったとしても世界からは支持される姿だ。
 審判に警告され、それから渋々謝りにゆく姿は、やはり形式主義日本人の根性をかいまみた思いがする。ええっ・・不服で反論するって。火に油をそそぐというやつか・・・。
 つまりテニスの試合なのか、少女の怪我なのか、どちらが大切かと言えば後者なのである。そこがわかってこそプロでしょう。日本人も甘かったね。
コメント
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