Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング747. 小説:小樽の翠659.幕間 首夏の海の制作過程

2023年06月11日 | field work

 6月1日のブログ「小説:小樽の翠649.首夏の海と妄想の人」のイラストを映像化しました。
 数年前に、この時期の小樽に出かけた事がある。海は空と同化するような青々しい風景だった記憶がある。
 このスケッチの位置は、余市漁港あたりからの東側の風景を参考にしている。実際にこの位置には出かけていないので地形図を参照した。小樽の山の背後に石狩湾をはさんで遠くに札幌以東の山が見えると想定した。
 今回のドローイングの特徴は2点ある。
 先ず水面の反射を表現するためドラフティングテープでマスキングしていること。1mm位の幅にカッティングして、あとはこれまで通りの着彩である。水面反射をテープでガードするか、あるいは後からホワイトで塗るかの2択である。塗らずにすめば、それに越したことはない。
 あとはドラフティンクテープの粘着力だ。もともと剥がせる事が前提のテープなので完璧にマスキングできるかは運次第。そこは指でしっかり押さえつけるほかないだろう。
 もう一つは普段使わないシュミンケのコバルト・ブルー・ライトという少し発色の高い絵具を使用したこと。画像は、その他、コバルト・ブルー・ターコイズ、スカーレット・レッド、レモン・イエロー。その他サクラ絵具のホワイトを少量。
 バレットに残されている混ざり合った絵具が調度よい具合に彩度の低い色を生成してくれる。このあたりが一番使いやすい状態だ。
 あとは刷毛で空の部分だけ水を塗り重ね朝焼けの空気を表現した。その後は絵具と水の反応を見ながら筆を進めた。最後にドラフティングテープ剥がし完成とした。もう少し雲を表現したいなと思ったところで筆を止めるのも透明水彩絵具ならではの使い方だろう。
首夏の海 HD 1080p
コメント
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