7月13日は4回目のワクチン接種だった。接種券が届いた時に1週間出遅れたら近所の診療所は既に予約満杯。どうしようかとおもったら集団接種を予約していた。モデルナの交互接種だか、明日予約可能といわれたので、ほなら即予約。
感染がこれから拡大するので早い方がよかろう。それにワクチン接種証明書交付に時間がかかるので、海外渡航を予定していれば早いほうがよい。
集団接種会場は大型展示場だから、空間の大きさが心地よく、ビジターはスタッフの数より少ない。こりゃいいわ!。接種の先生は美人!!。ああっ!!!、きてよかった。美形に見とれているうちに接種完了。これでパンデミックの心配も低減するだろう。後遺症がないので効いているのかな!。
終わった安堵感があると、心に余裕ができる。
ならば眼前の前川國男設計の旧京都会館の視察だ。今は京都ロームシアターとして建築は大部分がリニューアルされている。東京文化会館と同時期に設計されたので、グンとセリでた屋根の端部が、同じデザインだ。
だがこちらの方が中庭を囲んで建築群が配置されており、東側の岡崎公園越しに東山が見えるという素晴らしい立地だ。当時東京文化会館の方が話題性が高かったが、京都の方がはるかに素晴らしいではないか。その後大改修され、スターバックス&蔦屋書店が入り、長くいたくなる居心地の良い空間になっている。おかげてカフェは満席に近い。
前川建築特有のピロティと中庭が、ゆったりとした空間になっている。今のチマチマした建築と比較するば、こちらの方がはるかに心地よく、広い空間の醍醐味を堪能できる。
しかし前川は、京都の街におもねった部分がある。
外壁に一部見られる柱と梁を現した真壁風のデザインだ。それは真壁町屋を意識しものであり、当時の京都の文化人達から支持された姿勢だったかもしれない。
だが60年後にみれば、やはりコンクリート打ち放しだけの方が京都の街と調和することに現代人は気がついている。
当時の文化人社会から支持されようと、あるいはランドスケープの計画理論に従っていようと、おもねりは所詮おもねりでしかない。建築という感性は60年先をデザインしている。建築デザインは理屈・理論で語ることはできない部分がある。
さらに、中庭から東山方向をみると成長しきったシンボルツリーがある。ランドスケープのセオリーに従っているけど、私はシンボルツリーが東山への優れた景観をさえぎっているので、この木は邪魔だ。これも理屈・理論でデザインした結果の悪しき姿だと思われるけどな・・・。
前川圀男のデザイン
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