17:00〜18:00 壬生大念仏狂言
廬山寺・鬼法楽のあとは、3番の市バスで壬生寺にゆくとよい。国の重要無形民俗文化財である、「壬生大念仏狂言」を見に行こう。
2・3日と1日8回、節分にちなんだ題目の狂言が、おおよそ1時間毎に無料で行われている。狂言とは、身振り手振りで仏教の教えを民衆向けにわかりやすく表現した無言劇である。節分の演目の粗筋は、気前のいい男がいて、頼めばどんどん着物をくれる。そこでもっともらおうという下心で、お酒を飲ましたら、突然鬼に変身したという筋書きであり、人間はまめに精進することで、鬼のような不幸を追い払い、福を得ることができる、という教えである。この演目で使用される着物は、往事の文化財を復元したものだと聞いた。現在も着物の復元が少しづつ進められており、そのため上演前に寄付が回ってくる。
この時期壬生寺境内では、厄よけとして炮烙(ほうらく)という素焼きの皿に氏名等を墨書きし、これを納める行事が行われている。墨書きは、地元高校書道部の女子高校生らである。私の推測では、彼女たちはアルバイトかも知れないが、この土地に染みこんだ文化を感じさせてくれる一面である。書き込んだ炮烙は、5月初旬の行事で、狂言の演目の中で、舞台框から地面に落とす炮烙割に供される。祈願成就ということだろう。
壬生寺に続く細い道や境内には、数多くの露店が建ち並び、大変賑わっている。調度この時間帯は、街の家並みの端に薄く明るさが残る薄暮をすぎた頃であり、露天の風景と対照的であり、冬の寒さが伝わる美しい風景である。
上にあげた、壬生大念仏狂言の写真は10年前、雪が降りしきる寒い最中で行われた時に撮影した。 現在は、撮影禁止となっている。また壬生寺を含め、このブログで紹介している一連の節分行事を、自家用車で回ることはできない。京都は道が狭く、また境内にはトイレはあるが駐車場がない。壬生寺のように道に露店が出ており通れないところもある。市バス、地下鉄、タクシーを勧める。 タクシーを利用しても京都の街は狭いから金額は知れている。京都市内は、歩いて訪れると、道すがらに多彩な発見がある。そこがこの街の面白さだろう。
狂言を見終わると調度6時頃になる。夕食時であり体も冷え込む。四条通に出て阪急電車にのれば、二つ目が河原町である。先斗町でも三条木屋町筋でも、お店はお好みで。私ならば、壬生寺から、細い街筋を下がってJR丹波橋駅を目指す。高架線沿いに下がり青果市場を通り越したところにある、「両国」というちゃんこ鍋で暖まりたい。この店のしつらえは普通だが、味は大変良く価格はリーズナブルだ。お酒とちゃんこ鍋が冷え込んだ体に染み渡るような暖かさに、冬の古都を体感する。
京都観光情報WEB
http://kaiwai.city.kyoto.jp/raku/sight.php
撮影データ
Nikon F4, AF Nikkor F2.8/20-35mm
プロビア400
廬山寺・鬼法楽のあとは、3番の市バスで壬生寺にゆくとよい。国の重要無形民俗文化財である、「壬生大念仏狂言」を見に行こう。
2・3日と1日8回、節分にちなんだ題目の狂言が、おおよそ1時間毎に無料で行われている。狂言とは、身振り手振りで仏教の教えを民衆向けにわかりやすく表現した無言劇である。節分の演目の粗筋は、気前のいい男がいて、頼めばどんどん着物をくれる。そこでもっともらおうという下心で、お酒を飲ましたら、突然鬼に変身したという筋書きであり、人間はまめに精進することで、鬼のような不幸を追い払い、福を得ることができる、という教えである。この演目で使用される着物は、往事の文化財を復元したものだと聞いた。現在も着物の復元が少しづつ進められており、そのため上演前に寄付が回ってくる。
この時期壬生寺境内では、厄よけとして炮烙(ほうらく)という素焼きの皿に氏名等を墨書きし、これを納める行事が行われている。墨書きは、地元高校書道部の女子高校生らである。私の推測では、彼女たちはアルバイトかも知れないが、この土地に染みこんだ文化を感じさせてくれる一面である。書き込んだ炮烙は、5月初旬の行事で、狂言の演目の中で、舞台框から地面に落とす炮烙割に供される。祈願成就ということだろう。
壬生寺に続く細い道や境内には、数多くの露店が建ち並び、大変賑わっている。調度この時間帯は、街の家並みの端に薄く明るさが残る薄暮をすぎた頃であり、露天の風景と対照的であり、冬の寒さが伝わる美しい風景である。
上にあげた、壬生大念仏狂言の写真は10年前、雪が降りしきる寒い最中で行われた時に撮影した。 現在は、撮影禁止となっている。また壬生寺を含め、このブログで紹介している一連の節分行事を、自家用車で回ることはできない。京都は道が狭く、また境内にはトイレはあるが駐車場がない。壬生寺のように道に露店が出ており通れないところもある。市バス、地下鉄、タクシーを勧める。 タクシーを利用しても京都の街は狭いから金額は知れている。京都市内は、歩いて訪れると、道すがらに多彩な発見がある。そこがこの街の面白さだろう。
狂言を見終わると調度6時頃になる。夕食時であり体も冷え込む。四条通に出て阪急電車にのれば、二つ目が河原町である。先斗町でも三条木屋町筋でも、お店はお好みで。私ならば、壬生寺から、細い街筋を下がってJR丹波橋駅を目指す。高架線沿いに下がり青果市場を通り越したところにある、「両国」というちゃんこ鍋で暖まりたい。この店のしつらえは普通だが、味は大変良く価格はリーズナブルだ。お酒とちゃんこ鍋が冷え込んだ体に染み渡るような暖かさに、冬の古都を体感する。
京都観光情報WEB
http://kaiwai.city.kyoto.jp/raku/sight.php
撮影データ
Nikon F4, AF Nikkor F2.8/20-35mm
プロビア400
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