Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1445. 記憶をよびおこす鍵

2017年06月28日 | Kyoto city

 6月か・・・月並みだけど紫陽花でも。やはりこの花は雨の時が綺麗なのだし、もう30年ぐらい前にみた箱根登山鉄道沿線の紫陽花がいまでも思い出される。霧で風景がかすんでいたことも記憶にある。なんだかんだといって楽しい時代だったのだろう。

 ブログの復旧工事も2/3位は終わっただろうか。過去ログ画像をみていると当時の様々なことが思い出される。過去を振り返るのに調度よい時なのだろう。

 例えば、赴任した当時はそれほどの感慨もなかった名古屋も、いまでは懐かしく思い出される街になった。思い出はいろいろあるが、なかでも飯田街道をプリウスで毎日のように走っていたことが記憶に新しい。大学から幹線道路を走り猿投グリーロードの途中から田舎道へおりて、ダム湖や小さな集落をいくつも抜け、そして飯田街道に出ると曲がりくねった道が幾重にも続き、伊勢神峠の古いトンネルや稲武の街を抜け、再び山奥へはいり相羽地区の複数の集落を抜けるとようやく本格的な急勾配の山道となり治部坂高原である。眼前に山の連なりがドンとそびえている。さらに山に分け入って急勾配をかけあがると標高1100mの治部坂峠である。晴れた日に峠のレストランからは南アルプスが見えていたし、冬は突然の雪で慌てて峠を後にしたこともあった。

 もう一つ思い出されるのが、新幹線通勤で往来した名古屋と京都の間の車窓である。季節によって天候によって同じ風景もドラスティックに変わり、その様子をこまめにそしてあきるほど撮影していた。それはこのブログにも相当数アップさせている。

 どちらも観光地というほどのところではない。だがそうした画像を振り返ると、当時の関心のありようや意気込みや仕事や生活の様子などが背後に感じられるて思い出される。毎日京都と名古屋を往復しつつ長野県まで日課のように足を伸ばし、そして通り過ぎた風景はちゃんと記憶の中に残されている。そういう風景をいくつも持ってきたのは幸せでもある。風景は、仕事や生活と一体となりこれまでの記憶を呼び起こす鍵なのだろう。

 

京都市木屋町通

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG17mm,F1.8,ISO200,f/11,1/100

コメント
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