梅雨前線と低気圧の通過で実に10日ぶりぐらいに、京都は台風下のような強い雨が夜半から降っていた。さていつもの朝の日課で散歩とマッサージだ。大降りの雨なので、山用の上下のヤッケに登山用のスニーカーをとりだし、撮影機材は防塵防滴のE-M1mark2だろう。雨の時こそ被写体にめぐまれる。都会はいつものように動き出した。足下を多いに濡らしい通勤族が通り過ぎてゆく。
そうか撮影機材の選択基準に雨でも撮影できるという私なりの評価項目があったんだ。だから喉から手が出るほど欲しいPEN FをあきらめEM1Mark2にしたんだったし、EOS1Dsのシステムもそうした理由からチョイスしたことを思い出していた。というのも雨の時ほど民家は美しいし、中国雲南省のフィールドワークで大理から麗江にゆく途中の雨にぬれた家並みの美しさを思い出していた(ブログ2007-11-14)。あのときは雨用のしつらえがないフィルム機材EOS3とズームレンズで撮影していたから、たちどころにズームレンズが不具合を起こし、夜ホテルのスタンドで暖めていたら不思議に治ったという経験があった。およぞボロボロになるまで動いたEOS3だったが、私の道具ではないので大学のロッカーに置いてきた。後任の先生が来て、何これ!?、と不思議な顔をしただろう。中国の雨は砂混じりだから手強いでっせ(笑)。
やはり中国の奥地に行くなら砂塵にも強いEOSだろうな。ロシアだったらオリンパスで十分。沖縄はダイビングだからオリンパスしか選択枝がない、といった具合に、フィールドワークで持参する機材のチョイスに頭が働いている。そのフィールドワークが最近ないのよね。ネガのデュープ用にニコンDfを大学に置いてきたが、モノクロネガがまだ残っているからもってくりゃよかった。レンタルで借りるか、だが軟弱都会派のニコンDfは、たわしにはその程度の使い道しかないので今ひとつ手を出したくない。 その中国も近代化が進み、Google mapをみると敦煌あたりまで団地がうかがえる。次第にフィールドワークにゆく対象が減ってゆくようでもある。
京都市五条橋東 OLYMPUS EM1,M.ZUIKO DG17mm/F1.8 ISO200,露出補正-0.3,f/11,1/250