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テレビの深夜番組でメイド喫茶をレポートしていた。所謂「萌え~」の世界で、オタクと呼ばれる客を、「いらっしゃいませ」ではなく、「おかえりなさいませ」と迎えるらしい。初めて店内の様子を見たが、アキバ系オタクが好みそうな異様な空間だった。思えば紫煙の漂う薄暗いジャズ喫茶で、不味そうにコーヒー啜りながら、ジェームズ・ボールドウィンの文庫を開き、大音量のジャズに浸っていたあの空間もまた奇異には違いないが、メイド喫茶のそれとは異質なものだ。
ジャズ喫茶黄金時代、ビリー・ホリデイとジョン・コルトレーンの命日が重なる7月17日は、どちらかのレコードをかける慣わしになっていた。ホリデイ、コルトレーン、どちらを優先するのか、更にコルトレーンはプレステイジ、アトランティック、インパルスのどの時代をかけるかによって、店のポリシーが表れていて面白い。小生など祖父母の命日は忘れても、この日だけは憶えている罰当たりなのだが、ジャズファンは案外忘れない日でもある。
メイド姿の写真は木村恵子さんのシングル盤ジャケットで、コルトレーンの自費出版レコード「 Cosmic Music 」、藤岡靖洋さん編纂のコルトレーン・ディスコグラフィーと併せてトレーン・ファンの三種の神器といわれている。(笑)「コルトレーンで愛して」というタイトルだ。作詞は若かりし頃ジャズ評論を書いていた湯川れい子さんの手によるもので、「もう一度コルトレーンで愛して 贅沢に 指さえ触れもせず・・・」と、かなり怪しい。このレコードを大切に持っている小生は更に怪しが・・・(笑)
メイド喫茶は当地にはないし、たとえあったとしてもドアを開けるには相当の勇気が必要だが、写真のような可愛い女性が、「おかえりなさいませ、ご主人様」と迎えてくれるのも満更ではない。エプロンの下に何も・・・おっと、こちらはビリー・ホリデイの「ラブ・フォー・セール」の世界でした。
ジャズ喫茶黄金時代、ビリー・ホリデイとジョン・コルトレーンの命日が重なる7月17日は、どちらかのレコードをかける慣わしになっていた。ホリデイ、コルトレーン、どちらを優先するのか、更にコルトレーンはプレステイジ、アトランティック、インパルスのどの時代をかけるかによって、店のポリシーが表れていて面白い。小生など祖父母の命日は忘れても、この日だけは憶えている罰当たりなのだが、ジャズファンは案外忘れない日でもある。
メイド姿の写真は木村恵子さんのシングル盤ジャケットで、コルトレーンの自費出版レコード「 Cosmic Music 」、藤岡靖洋さん編纂のコルトレーン・ディスコグラフィーと併せてトレーン・ファンの三種の神器といわれている。(笑)「コルトレーンで愛して」というタイトルだ。作詞は若かりし頃ジャズ評論を書いていた湯川れい子さんの手によるもので、「もう一度コルトレーンで愛して 贅沢に 指さえ触れもせず・・・」と、かなり怪しい。このレコードを大切に持っている小生は更に怪しが・・・(笑)
メイド喫茶は当地にはないし、たとえあったとしてもドアを開けるには相当の勇気が必要だが、写真のような可愛い女性が、「おかえりなさいませ、ご主人様」と迎えてくれるのも満更ではない。エプロンの下に何も・・・おっと、こちらはビリー・ホリデイの「ラブ・フォー・セール」の世界でした。
ビリー・ホリディは、暗くてなんかつらくなっちゃいます。ボクは、やっぱりジャズに「くつろぎ」や「粋」や「楽しさ」や「カッコ良さ」を求めているからなんだと思います。でもあしたは、「奇妙な果実」と「至上の愛」を久しぶりに、じっくりと聴いてみようかなあ?!
うちから、電車で約1時間で、秋葉原なのですが、全く変貌してしまっていて・・・
石丸電気のレコード売り場ぐらいしか、興味が持てません!業界人としては、駅前のヨドバシカメラを見なきゃ行けないのでしょうが、圧倒的な品揃えなどで、きっとショックを受けるんだろうなあ・・・・
今年の正月に、テレビで見た「電車男」、秋葉系の人たちの実態が垣間見られておもしろかったです。
コモドア盤の「奇妙な果実」は、悲惨な晩年の記憶もあり、やはり暗く沈んだ印象があります。決して「楽しさ」や「カッコ良さ」はありませんが、CBS 盤の「レディ・デイ」あたりはテデイ・ウィルソンやレスター・ヤングとの絡みが絶妙で、「くつろぎ」や「粋」をビリーから感じますね。このアルバムはジャズ・ボーカルとは何かを、いつの時代にでも伝えることのできる聖典だと思います。機会があれば一度聴いてください。
「電車男」は私も見ましたが、やはり違う世界でした。何軒もの中古レコード店のエサ箱を飽きもせず、真剣に漁る姿も違う世界ですが、こちらのジャズ系オタクが良いですね。でも「電車男」も「ジャズ男」もやっぱり暗いか。(笑)
明日は店でトレーンをかけようと思っています。
最近、インパルスのトレーンが重たく感じるようになってきたので、50年代のトレーンにしようかなと思っています。
では、では、
>ビリー・ホリディは、暗くてなんかつらくなっちゃいます。ボクは、やっぱりジャズに「くつろぎ」や「粋」や「楽しさ」や「カッコ良さ」を求めているからなんだと思います。
同感です!
小生も、あまり求道士然としたジャズメンよりも、
どちらかというと適度に肩の力が抜けた、軽妙洒脱な感じの
プレイヤーが好きですね。
ジャマルとか、ビリー・テイラーとか、ビクター・フェルドマンとかね。
だからという訳でもないんですけど、コルトレーンでは、
アトランティック時代の作品が一番好きです。
それも「Giant Steps」「My Favourate Things」
といった有名どころよりも、
「Coltrane Plays The Blues」
「Coltrane Jazz」
「Coltrane Sound」
といった小品集に愛着を感じます。
ま、真正コルトレーン・フリークではないので、
こういう楽しみ方も、ありかな、と。
3人とも、ピアニストだったかな?
コルトレーンのアトランティック盤も、有名どころしか持っておりませんので、大いに興味があります。
3人とも、ピアニストだったかな?
はい、ピアニストです。
フェルドマンは、ヴァイブも叩きます。
では、以前うちのBBS(現在は閉鎖中)の
ジャズメン・ベスト3で取り上げた時の
お薦めを記憶ベースで。
○アーマッド・ジャマル
(1)「Standard Eyes」(Cadet)
(2)「Portfolio of Ahmad Jamal」(Argo)
(3)「Ahmad Jamal 3 With Gary Burton In Cocert」(BRJ)
(1)は有名なパーシングでのライブ盤の
「But Not For Me」と同日録音の別音源に
他のセッションの数曲を加えたコンピ盤なんですが、
「But Not For Me」よりも、僕はこちらが好きです。
残念ながら、CD化は未だのようですが。
ま、ジャマルは基本的に駄作のない人ですから、
あるものを摑み取りでも、いいと思います。
○ビリー・テイラー
(1)「I Wish I Knew」
(2)「Taylor Made Jazz」
(3)「One For Fun」
傑作がないとか、万博スタイルとか、とかく
日本では酷評されがちですが、私はもっと
聴かれてもいい名ピアニストと思っています。
○ヴィクター・フェルドマン
(1)「The Arrival of Victor Feldman」(Contemporary)
(2)「Vic Feldman On Vibes」(Mode)
(3)「Its a Wonderful World」(VeeJay)
(3)はVeeJay 盤のご多分に漏れず、なかなか
中古市場でも出回っていませんが、見つけたら
即ゲットすべし、と思います。
以上、ご参考までに。
ボクのコレクションは、ヴァーブやプレステッジ、リバーサイド等が多いので、とても新鮮です。
dukeさん、ご報告です。ジェリーマリガンのパリ・コンサートのパシフィック盤ですが、九州のウッドストックさんで購入できました。木曜日頃には届くようです。ワールドパシフィック盤でなくて、パシフィック盤です。やったあ!楽しみです。
以前、書きましたが、五木寛之の[燃ゆる秋]
で祇園祭の日のJAZZ喫茶[YAMATOYA]の場面が
書かれてましたが、7/17は1階ではVitavoxからコルトレーン、2階ではビリー・ホリデイが
流れてました。
あと石原裕次郎も7/17が命日なんですよ。
KAMI さんのお店ではプレステイジのコルトレーン三昧だったのでしょうか。スリルがあるのはこの時代でしょうね。25-25 さんがお好きなアトランティックは、音楽的には一番面白い時期だと思います。途中で席を立ったお客さんが目立ったという来日公演でしたが、私もインパは途中で針を上げます。でも今、迷わず針を降ろしたのは「バラード」でした。(笑)
25-25 さんがお薦めのピアニスト三人衆は全て一聴の価値ありですね。ジャマルに加えるとすると、「 freeflight 」( Impulse )でしょうか。モントルージャズフェスのライブ盤で、エレキピアノですが、嫌みのない音ですよ。マイルスが真似たといわれる間の取りかたは抜群です。お得意の「ポインシアナ」も演奏していてエレピ苦手の方にもお薦めします。
naru さん、マリガンのフランス国旗ゲットおめでとうございます。これを聴くと、ついつい「ボンソワール」とフランス語で挨拶しますからご注意を!(笑)
いやはや、nobu さんにはネタバレでしたか。私は知りませんでしたが、カミさんが「裕さんの命日」と言っておりました。ならば、その裕さんがジャズを唄った「ノスタルジア」でも聴いてみましょうか。
京都と同じくこちらも今日は雨でして月は見えませんが、本日の〆はビリーの「月光のいたずら」です。