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若者やネットを中心に流行しているローマ字略語を収集した「KY式日本語」という辞典が出版された。KY式とはローマ字入力で日本語を書くことに慣れ、携帯メールで楽に打ち込めることから広がった略語のようだ。言葉遊びとしては面白いが、氾濫すると本来の日本語が持つ美しさが損なわれるようで関心したものではない。辞典によると「JK」は女子高生のことだが、三歩下がって師の影を踏まずどころか、師に礼もせず通り過ぎる一部の女子高生を見ると略も宜なるかなと思う。
ジャズ界で「JK」は、J.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングの2トロンボーン・チームのことである。ジョンソンが「スイングつぅことだ」と言えば、ウィンディングが「そおかぁ」と答える「つうかあの仲」で、これほど同楽器で息の合ったコンビネーションは例をみない。ダウンビート誌批評家投票で10年以上もトロンボーン部門トップで在り続けたジョンソンに比べると、印象の薄いウィンディングであるが、スタン・ケントン時代からの実力は折り紙つきだ。このチームの成功はトロンボーンという楽器を熟知した2人が、同じスタイルで演奏したことによるものだろう。
チームの活動期間は短かったものの、数枚の優れたアルバムを残しており、取り分け初リーダー・セッションの「JAY&KAI」は、トロンボーンの持つ魅力のすべてが凝縮されている。2人の寸部違わぬスライドによるアンサンブルは、音域の低い楽器ならではの分厚いハーモニーを生み出し、小型のスピーカーでさえ風圧を感じるほどの迫力だ。オープニングのバーニー・ミラー作「Bernie's Tune」は、実にスリリングな展開で、注意して聴かぬとどちらがソロを取っているの分からないくらいテクニックとアイデアが拮抗したチューンである。
空気読めないの「KY」はどれほど流通しているのかは存ぜぬが、仲間内で通じる符丁や略字で表現するのは今に始まったことではなく、tb、BN等のようにジャズファンに定着した略語も存在する。「KY」が言葉遊びの一過性とは言い切れないが、その用例で若者の「JK」は女子高生なら、拙ブログをご覧頂いている方の「JK」はジャズ狂いだろうか。
ジャズ界で「JK」は、J.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングの2トロンボーン・チームのことである。ジョンソンが「スイングつぅことだ」と言えば、ウィンディングが「そおかぁ」と答える「つうかあの仲」で、これほど同楽器で息の合ったコンビネーションは例をみない。ダウンビート誌批評家投票で10年以上もトロンボーン部門トップで在り続けたジョンソンに比べると、印象の薄いウィンディングであるが、スタン・ケントン時代からの実力は折り紙つきだ。このチームの成功はトロンボーンという楽器を熟知した2人が、同じスタイルで演奏したことによるものだろう。
チームの活動期間は短かったものの、数枚の優れたアルバムを残しており、取り分け初リーダー・セッションの「JAY&KAI」は、トロンボーンの持つ魅力のすべてが凝縮されている。2人の寸部違わぬスライドによるアンサンブルは、音域の低い楽器ならではの分厚いハーモニーを生み出し、小型のスピーカーでさえ風圧を感じるほどの迫力だ。オープニングのバーニー・ミラー作「Bernie's Tune」は、実にスリリングな展開で、注意して聴かぬとどちらがソロを取っているの分からないくらいテクニックとアイデアが拮抗したチューンである。
空気読めないの「KY」はどれほど流通しているのかは存ぜぬが、仲間内で通じる符丁や略字で表現するのは今に始まったことではなく、tb、BN等のようにジャズファンに定着した略語も存在する。「KY」が言葉遊びの一過性とは言い切れないが、その用例で若者の「JK」は女子高生なら、拙ブログをご覧頂いている方の「JK」はジャズ狂いだろうか。
管理人 Bernie's Tune Best 3
JAY&KAI (Savoy)
Gerry Mulligan / Paris Concert (Pacific jazz)
Art Pepper +Eleven (Contemporary)
「FK」ファンデ濃いと言われた貴女と、「PK」パンツ食い込んだ貴方のコメントも大歓迎です。(笑)
今週も名演の数々お待ちしております。
勘違いしておりまして、マリガンのイメージが
非常に強烈なナンバーですね。
ベスト3は、大略管理人様に同意ですが、
マリガンの作品から1枚選ぶとすれば、私は
「カーネギーホール・コンサート」を取ります。
「パリ・コンサート」ももちろん素晴らしい内容ですが、
私が所有する国内盤LPは、いかんせん磨耗と針飛びが
激しくて、どうしてもカーネギーのほうを頻繁に
聴いてしまいます。
チェット・ベイカーとの再会、そして後年フュージョンの
世界で大ブレークすることになるボブ・ジェームズp、
ハービー・メイソンds、デイブ・サミュエルズvibらの
ストレート・アヘッドな熱い演奏が聴けるのが嬉しい。
あと、番外編ですが、
「Red Norvo Trio」(Fantasy)のバーニーズも、
悪くないですね。
ノーボvib、ジミー・レイニーg、レッド・ミッチェルb
の珍しい変則ヴァイブ・トリオ。
冒頭でのノーボとレイニーのハーモニーが、新鮮です。
デューク アドリブ帳は勉強になります。
よって小生はデューク アドリブ帳の「ファン」であります。
私もこの曲を最初に聴いたのはマリガンのパリです。当初直ぐに入手できる国内盤を買った後、オリジナルを買いました。国旗のジャケには妙に惹かれました。
カーネギーホールもなかなかにいい内容でして、かつてマリガンに金をせびったベイカーとの再会は感慨深いものがあります。私が好きな Never Be Another You も聴き逃せません。
「Red Norvo Trio」がありましたね。マレットが転がるような軽やかさはノーボならではのものです。ジミー・レイニーといえば、ソニー・クラークやレッド・ミッチェルとパリで録音したアルバムがありましたね。このセッションのドラムは、ボビー・ホワイトでした。レッドとホワイトで・・・(笑)
日本語が持つ美しい響きは語源にもあるようでして、つうかぁが「TK」では通じ合うものがありませんし、これでは「IT」意味わかんないです。(笑)
<bernie's tune>ですか。確かにマリガンのイメージが強い曲ですね・・・あえてそれをはずして選んでみました。
1.Art Pepper + eleven(contemporary)~B面1曲目から飛び出るペッパーのソロの素晴らしさ!それとこの「+イレブン」・・・国内盤で聴いてますが、この録音の素晴らしさはもう・・・最高です!(笑)
2.Friedrich Gulda at Birdland(RCA Victor)~
これは米オリジナルを愛聴しております。B面最後にこのbernie's tuneが急速調で現れる。
フィル・ウッズ(as)、セルダン・パウエル(ts)、アイドリュース・シュリーマン(tp)という渋いメンツが大活躍するライブ盤です。グルダの全く付点の付かない8分音符も、また楽しいです(笑)
3.Joe Burton/Session(coral) これはちょっと変な雰囲気のピアニストが弾くbernies's tune。ヨタヨタと弾くいつものバートンにしては「キリッ」と弾いてます。
(番外)bernie's tuneはどうやら急速調で演奏される場合が多く、若干、セカセカした感じもする演奏が多いようなのでこれをひとつ。
Zoot Sims/New Beat Bossa Nova vol.2~これは「のんびり」してますよ(笑)ズートがフクユカな音色で軽くアドリブを取る。ボサで演るこの曲も案外悪くないです。
「JG」って、ジャズの世界ではジョニー・グリフィン
でしょうかね、普通思いつくのは。
お受験の世界で「JG」といえば、東京の名門
「女子学院」中学であります(笑)。
ペッパーのこのレコードはB面から聴くべしの名演です。私はステレオ盤グリーンラベルの3rdで聴いておりますが、録音がいいだけにオリジナルと比べても遜色はないと思われます。
Friedrich Gulda をオリジナル所有とは凄いですね。「全く付点の付かない8分音符」ですか。いかにもクラシック畑という感じです。マーケットのMCも好きですので欲しい1枚です。
いやぁ、Joe Burton のこちらは聴いていませんね。バートンで聴いているのはREGENT盤の「JAZZ PRETTY」でしょうか。それしても渋いなぁ。
かろうじて Colpix オリジナルで聴いているのはズートです。おっしゃるように「のんびり」してますので、bernie's tune とは咄嗟に曲名が出てきませんでした。おまけに曲名はブラジル語で書いてあるし・・・(笑)
ジャズの世界で「JG」は、やはりジョニー・グリフィンでしょうね。ジャケに大きくこの2文字ですからねぇ。
あと思いつくのはジミー・ギャリソン、それに bassclef さんが特集したいと言うジョン・ギルモアです。(笑)
「ジェイ&カイ」は、私の好きなアルバムの一枚です。昨年の「ジャズ鑑賞会」でJ・Jジョンソンをとりあげたとき最後まで迷ったアルバムです。
そして、バーニーズ・チューンですか。
最近のベスト企画は良い選曲が多いですね。
さすがジャズの達人、北の独断者!!
お気に入りは、今週もduke様と同じで、「ジェイ&カイ」と「プラス・イレヴン」です。
マリガンの素晴らしさはわかるのですが・・都会的で洗練されている(泥臭くない)ところが・・東京山手の田舎育ちの私には違和感を感じる時があるのです。(笑)
と言うわけで、取敢えず2枚あげておきます。