
もうじき1万回目を迎える小沢昭一さんのラジオ番組「小沢昭一的こころ」は、自ら「口演」と称するだけあり語り口は絶妙だ。いつだったか、ヘレンという名の女性は美人が多い、という話をされていた。ヴォーカル・ファンなら何人かのヘレン嬢を思い出されるだろう、皆美人である。ニューヨークのため息メリル、若くして亡くなったカー、ベニー・グッドマン楽団のウォード、アーティ・ショウ楽団のフォレスト、ヘレンカーチス・ナチュレーヌ、これは違ったか。
そしてジミー・ドーシー楽団のヘレン・オコネル。スイング・ジャズ黄金時代のバンド・シンガーにヘレン嬢が多いのは偶然かもしれないが、看板歌手だけあり美女揃いだ。緑色のパーティー・ドレス、テーブルに置かれているグラスのカクテルは、その色から推測してジンベースのエメラルド・シティ・マティーニだろうか。ドーシー楽団時代にヒットした「グリーン・アイズ」をタイトルにして緑で統一されたジャケットはオコネルの美しさを際立たせているし、スタンダードとラテンをほどよく配した選曲は、アルバム全体の調和がとれていてやすらぎさえ覚える。色彩心理学にみると緑は、やすらぎや安心感を与える色だという。
アルバムはドーシー楽団時代の43年に大ヒットした「スター・アイズ」で始まる。オリジナル編曲を使用しているようだが、57年録音とはいえ古さはなく、今の時代にも通用する編曲は見事なものだ。当時のアレンジャーは不明だが、踊る音楽から聴く音楽へとジャズが芸術としての高みを予見した質の高いものといえる。ゆったりとしたビギンのリズムに乗って歌うオコネルの声は透明で、それでいてビッグバンドを背にしても負けない通る声が何とも心地良い。出だしの「♪Star Eyes」は曲中4回出てくるが、それぞれに違う表情をみせる。星が輝いたり、曇ったり、泣いたり、笑ったり、情感溢れる歌唱は希望の星だったことだろう。
小沢さんが美人と言ったヘレン嬢が気になるところだが、女優や歌手ではない。小沢さんの口演を聞かれた方なら凡そ察しはつくだろうが、「踊り子さんには手を触れないでください」とアナウンスが流れる妖しいステージに登場するヘレン嬢である。顔が美しいだけが美人ではない、裸も重要なのだと美人観を説いておられた。「エロ事師たちより 人類学入門」に主演された小沢さんらしい。
そしてジミー・ドーシー楽団のヘレン・オコネル。スイング・ジャズ黄金時代のバンド・シンガーにヘレン嬢が多いのは偶然かもしれないが、看板歌手だけあり美女揃いだ。緑色のパーティー・ドレス、テーブルに置かれているグラスのカクテルは、その色から推測してジンベースのエメラルド・シティ・マティーニだろうか。ドーシー楽団時代にヒットした「グリーン・アイズ」をタイトルにして緑で統一されたジャケットはオコネルの美しさを際立たせているし、スタンダードとラテンをほどよく配した選曲は、アルバム全体の調和がとれていてやすらぎさえ覚える。色彩心理学にみると緑は、やすらぎや安心感を与える色だという。
アルバムはドーシー楽団時代の43年に大ヒットした「スター・アイズ」で始まる。オリジナル編曲を使用しているようだが、57年録音とはいえ古さはなく、今の時代にも通用する編曲は見事なものだ。当時のアレンジャーは不明だが、踊る音楽から聴く音楽へとジャズが芸術としての高みを予見した質の高いものといえる。ゆったりとしたビギンのリズムに乗って歌うオコネルの声は透明で、それでいてビッグバンドを背にしても負けない通る声が何とも心地良い。出だしの「♪Star Eyes」は曲中4回出てくるが、それぞれに違う表情をみせる。星が輝いたり、曇ったり、泣いたり、笑ったり、情感溢れる歌唱は希望の星だったことだろう。
小沢さんが美人と言ったヘレン嬢が気になるところだが、女優や歌手ではない。小沢さんの口演を聞かれた方なら凡そ察しはつくだろうが、「踊り子さんには手を触れないでください」とアナウンスが流れる妖しいステージに登場するヘレン嬢である。顔が美しいだけが美人ではない、裸も重要なのだと美人観を説いておられた。「エロ事師たちより 人類学入門」に主演された小沢さんらしい。
Star Eyes Vocal Best 3
Helen O'Connell / Green Eyes (Vik)
Anita O'day / At Mister Kelly's (Verve)
Carole Creveling / Here Comes (Euterpean)
あまり多くの投票はありませんでしたが、ヘレン・オコネルとアニタは人気でした。
他にもリタ・ライス、アイリーン・クラール、ボビー・ノリス、カーメン・マクレエ等、多くの名唱が挙がりました。それぞれのシンガーの持ち味が出た歌唱ばかりです。
今宵はお好みのスターアイズに引き込まれましょう。
kuiren さんのブログを拝見しました。錚々たるメンバーですね。実は一度、エサ箱でみかけております。そのときは勉強不足でして買うに至りませんでした。裏ジャケにこのパーソネルの記載があれば躊躇しなかったでしょう。逃がしたレコードは二度と手に入らない、というジャズ・パターン(ジャズレコードの法則)が身に染みます。(笑)
「Jazz Patterns」お持ちでしたか。ハミングとは面白そうですね。ますます聴きたくなりました。
>持っているのに気がつきませんでした
持っていなくてもかまわない、ということですね。送ってください、と言っているわけではありません。(笑)
パット・トーマスの「Jazz Patterns」は持っていました。この曲は、全体を通してハミングです。誰だかわかりませんが、ヴァイブが絡みます。声を器楽として扱ったのかというような異色のトラックです。ハミングはメロディをなぞってはいますが。
そういうのはこの曲だけで、他にいいトラックもあります。コンボ伴奏で、全体に楽器のソロが多く入ります。パソコン入力してなくて、dukeさんのコメントを読むまで、持っているのに気がつきませんでした。
さて、ブラウン・アイズの単数形「brown eye」は、何を意味するかご存知でしょうか?もしご存知でも当ブログの倫理規定に反しますので、答えはオブラートに包んでくださいね。
ところでスターアイズを歌っているパット・トーマスの「Jazz Patterns」はお持ちでしょうか。探しているレコードです。
トーマスは65年にメッセンジャーズとともに来日しておりますので、SHIN さんは聴かれているかもしれませんね。
目の色には色々あるようだが・・・ブラウン・アイズって・・何を意味するかご存知でしょうか?
実は少々頭のオカシイ奴を指して言う事があるようで、私が目の色が茶でねぇ・・とか言ったら、英国人に注意されたことがあります。
そんな題名の曲があったら面白いと思っていますが・・・
「Green Eyes」はもちろんいいアルバムですが、
僕はCamden盤の「Here's Helen」のほうが
好きですね。
アイリーン・クラールは直接ライブに関っただけに感慨もひとしおでしょう。私も一度だけ経験がありますが、CDになったものを聴くとその時を思いだします。況して違う世界に旅立たれたのであれば特別な想いもあるでしょうね。
25-25 さんは、「神の領域」とおっしゃっていましたが、フライヤーを配ったのでしたら「紙の領域」でしょうか。(笑)
しかし、ヘレン西川さんが出てくるとは思いませんでしたよ。せめてヘレン・ヒュームズにしておきましょう。(おお恐)
インストではよく聴くナンバーですので、ヴォーカルも多いように思いましたが意外に少ないですね。流れるような美しいメロディですので、表情がなければ歌えない曲なのかもしれません。
ボビー・ノリスがありましたか。タイヤのような名前のご主人が共演しているアルバムですね。ノリスの声は私も好きですよ。あなたと夜はよく聴きます。
アイリーンの東京公演といえば、4438miles さんですね。あまり推測すると 4438miles さんも出づらいでしょうからこのあたりで・・・あっ、噂のお方が登場です。(笑)
「Helen O'Connell / Green Eyes」の編曲は指揮をとっているマリオン・エヴァンスでしたか。43年のドーシー楽団のアレンジャーもエヴァンスだったのでしょうかね。当時のドーシー楽団の音源が見つからなくてわかりませんでした。エヴァンスといえば、ギル、ファーガソン楽団のリチャード、ドーハティ楽団のドック、アレンジャーが多いですね。次回タイトル「アレンジャーはエヴァンスに限る」(笑)
アイリーン・クラールの東京ライブが挙がりましたか。クラールの歌は伝わるものがあります。
Kral Space もいい内容ですが、何とかなりませんかね、あのサイケデリック・ジャケ。
クレヴェリングを挙げていただきありがとうございます。私も所有はSSJのCDです。このアルバムとミリー・ヴァーノンのストリーヴィル盤は死ぬまでにオリジナル盤を手にしたいものです。
カーメン・マクレエのトーチがありましたね。星が舞い落ちるようなバックが素敵です。
きっと私はアイリーンだろうとか・・・最近完全に先手を読まれていまして・・・出にくいですねぇ。(笑)
Green Eyesのヴォーカルはあんまり持っていません。
Helen O'Connell / Green Eyes
Anita O'day / At Mister Kelly's
後はSings the winnersもアニタ・・・だし。
まあアイリーン・クラールの東京公演盤は確かに別格ですね。
当日その場にいて聴いただけではなく、フライヤー配ったり、楽屋に行けたり・・峰純子さんに言われて手伝ったイヴェントでしたから・・。
もう二人ともアノ世ですね。
と言う訳で、今回は順位なし。
しかし、ヘレンは美人と言うけど・・・ヘレン西川さん・・・っていましたよぇ・・・(恐)
確かに、この曲のヴォーカルは、意外に少ないですね。
これまで挙がったヴァージョン以外では、
「Out of Nowhere / Bobbe Norris」を
持っているぐらいです。
ボビーのヴァージョン、結構いいですよ。
ベスト3に入れるかどうか、微妙なところです。
4438miles さんは、アイリーンの東京公演を
推されるでしょうね。
何しろ、現場にいらっしゃったのですから。
いや、そういうのを超越した「神の領域」かな?
「スター・アイズ」の歌ものは多くないですが、いくつかありました。まずはヘレンです。フレーズを伸ばしているところがあり、賑やかな中に、そこはかとないお色気も漂い、なかなかということで
①Helen O'Connell / Green Eyes (Vik)
②Irene Kral / Angel Eyes Live In Tokyo (Trio)
③Carole Creveling / Here Comes (Euterpean)
①の編曲はマリオン・エヴァンスだと思われます。②はバラード扱いですが、ピアノのブロードベンドもよくて愛聴盤です。Kral Space(Catlyst)における同曲の方が有名だとは思いますが、あえて。③のグレヴェリングは、SSJのCDを買って持っています。Dukeさんに敬意を表し、1票です。ギターソロも入り、なかなかいいのでは。その他、いままで挙がっていないものには、カーメン・マクレエがありました。
Star Eyes のインストもまた話題にしますので今回はご勘弁ください。アニタの他にもヴォーカルでいいものがありますので是非お聴きください。
インスト・ベストでもパーカー、パーカー、パーカーでしょうか。(笑)
データを調べないと何回録音しているのか分かりませんが、おそらく管楽器ではパーカーがトップでしょう。ピアノ・ベストにするかなぁ。(シ刑)
Star Eyesと言えば、パーカー、パーカー、パーカー・・・・しかしヴォーカルですか!難問だ!
アニタ・オデイの「シングス・ザ・ウィナーズ」が好きだ!
だが、後の2枚が出てこない。(泣)
ヴォーカル音痴を虐めやがって。(ヤケクソ)
退散!
リタ・ライスもいい内容ですね。「ザ・クール・ヴォイス・オブ・リタ・ライス #2」は、同じタイトルでリタの実質的なデビュー作が出ておりますので、「VOL.2」にしたのでしょう。こちらのアルバムは、「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」がオーライです。
「VOL.1」があっても「VOL.2」がないのは、ケニー・ドーハムのジャズ・プロフェッツです。おそらく録音していたのでしょうが、出せる内容ではなかったのでしょうね。
「スター・アイズ」、ボクからはコレです。
・「ザ・クール・ヴォイス・オブ・リタ・ライス #2」
前々から不思議だったのですが、
ジャケットにデカデカと「NO.2」とあるのに、
何故に邦題は「VOL.2」なのでしょうね?ヘンなの。
ココは「#」で誤魔化しました。(笑)
パーカーの愛奏曲スター・アイズですが、今週はヴォーカルでお好みをお寄せください。
管理人 Star Eyes Vocal Best 3
Carole Creveling / Here Comes (Euterpean)
Helen O'Connell / Green Eyes (Vik)
Anita O'day / At Mister Kelly's (Verve)
先週に続き、こちらもヴォーカルの録音は多くありませんが、名唱揃いです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。