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「フォードvsフェラーリ」・・・カーマニア、それもレースファンならタイトルだけでワクワクする映画だ。1966年のル・マン24時間レースの実話を元にしたストーリーで、 マット・デイモン扮するレーシングカー・デザイナーのキャロル・シェルビーも、クリスチャン・ベールが演じるレーサーのケン・マイルズも実在の人物である。手に汗握るレースシーンは勿論のこと、人間ドラマとしても丁寧に描かれており車に興味がない方でも楽しめるだろう。
序盤、当時、フォード社のマーケティング責任者だったリー・アイアコッカが重役陣を相手に、若い世代に車を売るためには何が必要なのかを説くシーンがある。ここで資料として出したのは「勝利のキス」という写真だ。タイムズスクエアで第二次世界大戦終結を喜び合っているなか、看護婦と水兵がキスをしている瞬間をとらえたものだ。撮影したのは報道写真家の草分け的存在として知られる写真家のアルフレッド・アイゼンスタットである。当時、ライフ誌の表紙を飾ったもので、終戦を象徴する写真といえばこれを思い出す。後にクライスラー社の会長に就任する切れ者が、ユーモアを交えながら展開するプレゼンはなかなかに面白い。
チャーリー・ヘイデンがジャケットにこの写真を使った作品を出している。1995年の録音で、アーニー・ワッツにアラン・ブロードベント、そして何とローレンス・マラブルが参加している。この時66歳。ウエスト・コーストを代表するドラマーではあるが、唯一のリーダー作「Tenorman」は、タイトルばかりかジャケットもジェームス・クレイのリーダー作と間違えるような作りだ。実力がありながら不遇なドラマーを起用したヘイデンに拍手を送りたい。「Now Is The Hour」のタイトル通り、今こそ好機とばかりに遺憾なくいぶし銀のテクニックを披露しているし、サポートするヘイデンもお見事。リーダー作だからといってベースを前面に出す必要がないことをよく知っているベーシストである。
シェルビーとマイルズは勿論のことヘンリー・フォード2世、エンツォ・フェラーリ、映画では憎まれ役のフォード社副社長レオ・ビーブにしても車への情熱は計り知れないし、何より自社の車と仕事に大きな誇りを持っている。そういえばプライドの欠片もない金の亡者が日本の車メーカーにいた。会社を財布にした挙句、海外逃亡とは呆れる。「Ghosn has gone」では日本の司法が世界に嗤われる。
序盤、当時、フォード社のマーケティング責任者だったリー・アイアコッカが重役陣を相手に、若い世代に車を売るためには何が必要なのかを説くシーンがある。ここで資料として出したのは「勝利のキス」という写真だ。タイムズスクエアで第二次世界大戦終結を喜び合っているなか、看護婦と水兵がキスをしている瞬間をとらえたものだ。撮影したのは報道写真家の草分け的存在として知られる写真家のアルフレッド・アイゼンスタットである。当時、ライフ誌の表紙を飾ったもので、終戦を象徴する写真といえばこれを思い出す。後にクライスラー社の会長に就任する切れ者が、ユーモアを交えながら展開するプレゼンはなかなかに面白い。
チャーリー・ヘイデンがジャケットにこの写真を使った作品を出している。1995年の録音で、アーニー・ワッツにアラン・ブロードベント、そして何とローレンス・マラブルが参加している。この時66歳。ウエスト・コーストを代表するドラマーではあるが、唯一のリーダー作「Tenorman」は、タイトルばかりかジャケットもジェームス・クレイのリーダー作と間違えるような作りだ。実力がありながら不遇なドラマーを起用したヘイデンに拍手を送りたい。「Now Is The Hour」のタイトル通り、今こそ好機とばかりに遺憾なくいぶし銀のテクニックを披露しているし、サポートするヘイデンもお見事。リーダー作だからといってベースを前面に出す必要がないことをよく知っているベーシストである。
シェルビーとマイルズは勿論のことヘンリー・フォード2世、エンツォ・フェラーリ、映画では憎まれ役のフォード社副社長レオ・ビーブにしても車への情熱は計り知れないし、何より自社の車と仕事に大きな誇りを持っている。そういえばプライドの欠片もない金の亡者が日本の車メーカーにいた。会社を財布にした挙句、海外逃亡とは呆れる。「Ghosn has gone」では日本の司法が世界に嗤われる。
映画『フォードvsフェラーリ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=4rcKCkcp5gE
この映画 154 分という長い上映時間にも拘らず、あっという間に時間が過ぎていく感じで、とても最後まで楽しめました.
直前に "24時間戦争" というあのルマンのドキュメンタリー映画を観ていたので、いろいろな部分が理解できました.
ルマンでの戦いが舞台だから仕方ないですが、もう少しケン・マイルズにスポットあてると、別の意味で面白い映画になるかもしれませんね.
でも映画としては、音響も含めて本当によくできていると思います.
ご覧になられましたか。いい映画でいしたね。キャロル・シェルビーとケン・マイルズの殴り合いや、フェラーリのピットからストップウォッチを拝借するシーンもあり面白く描かれていましたし、フォード社の社長やリー・アイアコッカの人物像がよく出ていました。レースシーンの迫力と人間のぶつかり合い、見どころ満載です。ピットインしたときの慌ただしい様子は納得です。
いい映画でしたね。フォードの社長をGT40に乗せてテストドライブして社長を泣かせたり、フェラーリのピットからストップウォッチを拝借したりと、お茶目なシェルビーが笑わせてくれました。映画はこうでなきゃいけません。それにしても本物のフォードGT40のドライバーズシートに座ったとは凄い体験ですね。フォードの社長同様、素人の私なら座るだけで「大」の方を漏らすかもしれません(笑)
チャーリー・ヘイデンは多くのアルバムがありますが、私的にはベスト3に入る傑作です。ジャケットを見るだけで頬が緩みます。
左ハンドルは何度か運転したことがありますが、追い越しが大変でした。対向車とぶつかりそうになったこともあります。
若いころキャノンボールのSophisticatedを見て、左ハンドルのコンバーチブルに憧れたこともありましたが、大雪で幌が潰れているのをみてやめました。国、地域に合った車を選ぶべきなのでしょう。