
今日、野田首相は、中韓との領土問題に断固たる態度を表明する異例の記者会見を開いた。まず、竹島と尖閣諸島が日本の固有の領土である具体的な根拠を示しただけでなく、韓国と中国の領有権主張に根拠が乏しいことを併せて指摘したのがすばらしい。
記者会見の見本のような上出来だったが、記者側からどんな質問が出て、それに野田首相がどう答えたのかが不明であることが残念だ。また、朝鮮日報など韓国側のメディアが出席していたのか、質問が出たのかもわからない。できれば、海外のメディアも呼んで、質問に答えることができていたら、もっと効果的だった。
竹島も尖閣も、自民党時代の悪しき遺産である。中韓への莫大な円借款やODA、その他支援という名の国民の税金を原資とする利権を、自民党の政治家たちは中韓と分け合ってきた。たとえば100億円を渡して10億円を戻してもらってペコペコし、「毒まんじゅう」を食った弱みを握られているために、日本の領土に手出しされてもヘラヘラしている図が繰り返されてきた。
民主党は第二自民党といわれ、たしかにその通りなのだが、一点、自民党と異なるのはこうしたズブズブの利権関係がないことだ。別に、民主党やその面々が清廉潔白なのではなく、まだ利権構造を築くまでに至っていないというに過ぎないが、政治権力が交代したおかげで起きたことのひとつに間違いない。この間の民主党のあまりのていたらくに、政権交代そのものに価値があることが忘れられてきた。
いつの日か、アメリカに対して直接(傍点強調)、こうした「断固たる態度」を示す首相が出てくることを願う。それまでに、何回、政権交代が必要だろうか。