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ハバナクラブはキューバの代表的なラム酒ブランドの名前です。
ハバナにあるその博物館では、1830年代のラム酒工場のジオラマ模型があり、当時どのようにラム酒が作られていたかを見せてくれます。
精巧に作られたジオラマ模型の周りには、蒸気機関車も実際に走るのです。
ハバナにあるその博物館では、1830年代のラム酒工場のジオラマ模型があり、当時どのようにラム酒が作られていたかを見せてくれます。
精巧に作られたジオラマ模型の周りには、蒸気機関車も実際に走るのです。
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その頃のラム酒は、アフリカから連れて来られた黒人奴隷たちによって、劣悪な労働条件の下で造られていたのですね。
ハバナの郊外の広大なサトウキビ畑の周りには、奴隷たちが逃げ出さないように見張る高い監視塔があったといいます。
子どもの頃読んで涙した「アンクルトムの小屋」のような過酷な世界、人身売買や拷問やレイプが普通に行われていた世界が実際にあったのでしょうね。
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2階が博物館、1階は中庭とバーになっていて、ラム酒の試飲ができます。
あまりにも強いので、下戸の私は舐めた程度。
左手前にいる女性は、チップを払えばニッコリ笑って写真を撮らせてくれます。
そうでない時は仏頂面。
そのギャップが面白い。
バーの隣では、ここでも陽気な音楽隊がキューバ音楽を奏で、それに合わせて人々が楽しそうに踊っていました。
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その後訪れた、土産物屋が集まった市場。
ハバナではスーパーや食料品店などは全然目にしませんでしたが、観光客向けの土産物店はあちこちにあったのです。
一枚10ドルのTシャツを、交渉の末2枚なら18ドル、3枚なら27ドルということで、3枚を買おうとしたのですが、お金を払う段になってドルなら手数料が要る、33ドル払えと言い出したのです。
しかも店の人間3人ほどで囲んで睨みつけ、逃がそうとしない。
その時は普段温厚な夫がさすがに怒って、最初からドルでいくらと交渉していたのにそんな話は聞いていない!と怒鳴り、なんとか27ドルで購入したのでした。
大体、平均月収が50ドルという社会で、Tシャツが10ドルというのもなんだかなあとは思うのですが、ダブルスタンダードであれば仕方ない。
しかし、せっかくキューバの人々は陽気で楽し気というイメージを持っていたのに、残念なことでした。