Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

メキシコ・キューバ旅行⑨ヘミングウェイ尽し

2019年12月12日 | メキシコ・キューバ旅行2019
ヘミングウェイはアメリカ人でありながら22年ものを歳月をキューバで過ごし、
その作品の殆どをキューバで書き上げたのだそうです。



彼が足繁く通ったというボデギータ・デル・メディオでランチ。
ここで彼がいつも飲んだというモヒートを。
陽気な音楽隊がやって来て、キューバ音楽を奏でてくれます。



別の日には、やはりヘミングウェイのお気に入りのフロリディータで夕食を。
ここでは彼は、フローズン・ダイキリと決めていたのですって。
どちらもラム酒をベースにした、口当たりのよいカクテルでした。
白いクロスがかかった、ハバナでは多分最高級のレストランでしょうが、前菜が写真の通り。
お料理はまあ、言わずもがなと言ったところ。



カウンターの奥がヘミングウェイの定席だったそうで、今はその像が座ってました。
どちらのお店も基本、外国人しか行けないようです。



ここは郊外の彼の家で、ヘミングウェイ博物館になっています。
小さな丘が丸ごと彼の家だったようで、上って行くと木に囲まれた家が頂上に。
入館者はその外をぐるりと回って、居間、キッチン、寝室など家の中を窓から覗き込むようになっています。



南国の木が茂る森のような庭の中には、小さなプールもボートもあります。
ボートの前に墓石が4個並び、ヘミングウェイの奥方たちのお墓かと思ったら、愛犬のお墓なのですって。
こんな眺めの良い家で愛犬や愛猫に囲まれて、好きなように海に出て釣りをし、それでも文豪は心を病んで、ショットガンで自殺してしまったのですね。
「老人と海」の舞台になったという、コヒマル海岸にも行きました。



「老人と海」を中学生の時に読んだ時、私はちっとも好きになれませんでした。
何ケ月も不漁だった老人が海に出て、大きなカジキを3日かかって仕留めるが、鮫の群れに追いかけられ、港に辿り着いた時には骨しか残っていなかった。
こんな空しいストーリーの、何処が面白いの?と思っていました。

数十年経って今回読み直してみても、基本的に感想はそんなに変わらなくて自分にがっかりしましたが、老人が若い頃見たアフリカの光景を思い出すシーン、少年が老人を思いやる気持ちに胸を突かれました。
「少年がかたわらに坐って、その寝姿をじっと見守っている。
 老人はライオンの夢を見ていた。」
という、ラストの文が好きです。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする