Zooey's Diary

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メキシコ・キューバ旅行⑦キューバって…?

2019年12月08日 | メキシコ・キューバ旅行2019
私が抱いていたキューバのイメージといったら
チェ・ゲバラ、カストロ、サルサ、葉巻、ラム酒、社会主義国といったところでしょうか。
1997年のキューバを舞台にした映画、ヴィム・ベンダースの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、老ミュージシャンたちの生活を追ったようなドキュメンタリー仕立ての映画で、古ぼけた街並の昼下がりを廃車寸前のポンコツ車が走っているのが印象的でした。
映画「モーター・サイクル・ダイアリーズ」はチェ・ゲバラの半生を描いた青春ロードムービー。
これは結構面白かったので原作も読みましたが、チェ・ゲバラの若き頃の南米放浪記といったもので、キューバはそんなに出て来なかったのです。
最近観た「セルジオ&セルゲイ」は、ハバナの庶民がロシアの宇宙飛行士を無線で助けるというファンタジーで、貧しい暮らしも陰湿な公安係もユーモアではねのける逞しさに笑えました。



今回、例によって旅行の前にキューバにまつわる本を多少読みましたが
その生活は中々に不自由なものであるらしい。
食料品は未だに配給制、通貨は国民用と外国人観光客用とで違うのですと。
慢性的な外貨不足を抱えているため外貨流出を防ぐ目的で、現地人通貨と外国人通貨とを区別する二重通貨制を1994年に導入したのだそうです。
しかし慢性的に物不足、GDPは低く、その生活は決して豊かではない。



スペインの侵略によって16世紀に原住民はほぼ絶滅し、今暮らしているのは征服者や労働者として後からやってきた人々であり、スペイン系の白人、アフリカ系黒人、ムラート(黒人と白人の混血)、メスティーソ(白人と中米先住民の混血)等々。
そうした複雑な社会状況と悲しい歴史を抱えているというのに、しかしキューバの人々は陽気で明るいと、私が読んだ本は一様に言うのです。
確かに、英国の環境保護団体Friends of the Earthによる143か国を対象にした「幸福度指数(2009年)」で、キューバは世界第7位(日本は75位)であると。
そりゃ欝に悩むキューバ人って、あんまり想像できないなあ…




そんな状況なのに何故?
それを知りたい!というのが行く前の率直な思いでした。




(写真のピカピカのアメ車は、観光客用のタクシーでした)

参考にした本
「キューバへ行きたい」 板垣 真理子
「素顔のキューバ案内 」伊東 淳史
「キューバ」伊藤 千尋
「モーター・サイクル・ダイアリーズ」エルネスト・チェ・ゲバラ
「キューバでアミーゴ!」たかのてるこ
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」若林 正恭

コメント (8)
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