いよいよ後期の授業が始まりました。
まずはとりちらかった家の中を、片づけねば。
『アクティブ・ラーニング だいけんきゅう!』は、とても刺激的で面白い取り組みでした。
私は、同志社小学校の仲里先生のA分科会「探求学習 アクティブ・ラーニングをアクティブ・ラーニングする」の司会として参加させてもらいました。
仲里先生のワークショップ、みごとでした。
まず、「探求学習」について、子どもたちの取り組みを映像で見せながら説明してくださいました。
次に、参加者の体験。課題は「アクティブ・ラーニングとは何か」
アクティブ・ラーニングについて、井戸端会議風に気楽に問題や欠点をあげる。
そして、今度はそれを長所に言い換えいる。
最後に「教育が民営化されました。あなたはアクティブ・ラーニングを売り込むセールスマンです。さあ、キャッチコピーを考えてください」
これで、取り散らかった議論が一気に収束。
「セールスマンになる」という遊び心も私の好みにピッタリ。
ぜひ、学生相手に私も実践してみたいと思いました。
主催者から記録やアンケートを送ってくださった返礼に、次のようなメールを送りました。
「(前略)思ったのは、アクティブ・ラーニングを単なる手法として考えている人が多いのかなと。おそらく文部科学省そのものが、そういうと捉え方なのかもしれません。
アクティブ・ラーニングの場合、評価をどうするのかということを、「もやもや」として出した人が多かったです。つまり、以前の教育観、評価の仕方から脱却することが難しい。アクティブ・ラーニングを真剣につきつめると、従来の評価の仕方を問い直さねばならないし、教育観の根本的な変革を迫られる。
仲里先生のゴールイメージは「個人個人の教育観を揺さぶる」ということでした。それを目の前にしたという実感がありました。
他の方の分科会も経験したかったです。
私自身は、ぼんやりしていてお役に立ったのか、足を引っ張ったのか良くわかりませんが、本当に良い経験になりました。
もうひとつ付け加えていうと、私はこれまで何度かワールドカフェというものを経験させてもらって、それほど良いと思ったことがありませんでした。「いろいろ情報は入るけれど深まらない」という印象。今回は、参加者が良かったのか、そもそも4つの分科会がどれも良かったからなのか、「揺さぶられた教育観をもう一度揺さぶり直す」という経験をしました。
仲里先生のワークショップがそうでしたが、分科会それぞれに参加者が「問いをもつ」力があったのではないでしょうか。なので、単なる情報交換ではなく、ディスカッションが生じたのだと思います。
仲里先生はじめ、企画してくださったみなさま、また一緒に場をつくってくださったみなさまに感謝します。」
これに対して、「アクティブ・ラーニングは単なる手法で良い」という意見がありました。
アクティブ・ラーニングめぐって、個々の経験から、それぞれの思いがあるということを改めて感じました。
これが議論に発展したら面白いなと思っています。